強力パーチー
フェリシスサーガオンライン
それが今僕がプレイしているゲームのタイトルだ。世界初にして唯一のOCVRMMORPG。
このゲームRPGと言いながらストーリーらしきストーリーがない。
そして僕がいるのが始まりの街。の郊外。一緒に大学で友人になった一組の男女がログインしている。男の名はローウェン・オルトマン。女がアレサ・サルイーデン。僕は翁機和博というなである。
ローウェンもアレサも高校時代からオンラインゲームをプレイしていて、オンラインゲーム初心者の僕にいろいろ教えてくれている 。
このゲームでは、最初レベルが存在しない。基本的な戦闘を身につけて初めてレベル1になる。
因みにNPCはだいたいその居住地域の周辺に生息するモンスターより2,3高いレベルが、設定されている。
レベル2になり冒険準備が整って、いよいよ出発となったとき、おかしなパーティがやってきた。
ステータス画面のレベルを表示する欄にはLOPの文字その他ステータスもXやーだらけ。
そんな男一人女6人のパーティだった。
パーティ名はSUKーK&PGT
[良かったら僕らと一緒に冒険しませんか?]
蒼にも黒にも見えるきれいな色の長い髪をポニーテールにまとめた女性が話しかけてきた。
「ハルンは強引やねえ。」
銀色の瞳と髪を持った女性だ。
「和博、やばい人たちが話しかけてきたぞ。」
ローウェンが青い顔をしている。
「国王と臣下ご一行だ。」
[もっと適切に、主師と言って欲しいですねえ。交通工学部の皆さん。]
ハルンと呼ばれた女性が不満げな声で話しかけてくる。というか、なんで僕たちの所属学部知ってるんだ?
[みなさんの大学を所管する国の国王でーす。]
「はあ。はあ?」
じゃあ、
「FSO開発会社の社長です。・・・きつい。めどい。メタくして良い?」
[そうですね。読んでる方にとっても回りくどいのはいやでしょうからね。では改めて自己紹介・・・はどこか落ち着いてからにしましょう。]
「へえ、提督証持ってるんだ。あとは、へえ。」
[神子は放っておいて。改めて自己紹介ですが、まず僕は蒼藍星間連邦王国第三代主師国主国王、ハルナ・リールシェル・ランゲルハンスともうします。こちらが、夫で、王相補の御屋野正規。この子が、従姉で、第35代太宰、御山神子。そして。]
「同第36代長相フェドレウス・リン・コンコルド・リンクリス・エル・ラルストムージャと申します。」
教科書に載っている人ばかりが目の前に居た。