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チュートリアルは、腕試し?

最近観たアニメの影響で別のものを書き始めてしまっていますが、こっちはこっちで頑張ります。

別のものも書けたら投稿するつもりなので、そっちの方もよろしくお願いします。

(暑い、蒸し暑い)

夏の暑い日の道場以上に蒸し暑い環境によって翔輝は目を覚ました。

「暑い、クソ暑い!このままだと脱水症状か熱中症になるだろ、冷房くらい入れろよ!」

目が覚めると早々に怒りながら起き上がり周りを見渡した。

床も壁も天井も日光を吸収して部屋を熱くする素材で作られた、騎士たちの修行場所のようなところだった。そして、部屋には鉄の鎧を顔以外全身につけた男達が剣や槍などを使って修行したり手入れをしていた。さらに周りを見渡していると自分の方に近寄ってくる鎧を着た男が一人いた。

翔輝は立ち上がって自分の格好を見た、白の剣道着に黒の剣道袴を着ていて左の腰辺りに刀が紐でぶら下げられていた。

「確かに服が欲しいと言ったが何故にこの服装だ?」

翔輝は誰に話すわけでもなく呟いた。

「起きたか坊主!」

すると近づいてきた男が翔輝に声をかけた。

「誰が坊主だ、おっさん!」

坊主と言われた翔輝は近寄ってくる男に言い返した。

「俺はまだおっさんてほど年を食ってないぞ!」

言い返された男も否定した。そして、翔輝の前まで来ると足を止めた。

「おっさん言われるのも嫌だから自己紹介でもするか、俺の名前は武司だ、これからこの世界の分からないことを教える教官みたいなもんだよろしく、それで坊主はなんて名前だ?」

武司と名乗ったおっさんは翔輝をまた坊主と呼んで名前を聞いてきた。

「だから誰が坊主だ!俺には翔輝て名前があるんだよ、おっさん!」

翔輝も負けずと言い返し何度か言い合っうと突然、武司が壁にあった西洋の剣を手にした。

「とりあえずこの世界で生きていけるか試させてもらう」

武司は言うとすぐ部屋の真ん中まで移動した。

翔輝もとりあえず真ん中まで行き武司に質問した。

「まさか本物の武器でやるのか?」

「当然だ、ビビってるのか坊主?」

翔輝の質問に答えると武司は翔輝を煽った。

すると翔輝は武司の煽りを無視して飲み物を要求した。

「やる前になんか飲み物をくれ、こんな暑いところで激しく動いたら確実に倒れる」

翔輝の要求通り武司は剣を床に刺し、パッチンと指を1度鳴らし水の入ったグラスのコップを何処からともなく出し翔輝に手渡した。

「ありがとう、助かった」

グラスのコップを受けると翔輝は一気に飲み干した。

「この飲み物は一体なんだ?今まで飲んだスポーツ飲料水より脱水気味の身体に物凄く良くてしかも美味しい、もう一杯くれないか?」

「断る、欲しければ私との勝負で勝てたらもう一杯やろう」

翔輝が差し出したグラスのコップを手の甲で弾き地面に落下させた、当然コップは割れたが破片はすぐに光になって消えた。

「水分補給も済んだだろ?準備はいいか坊主?」

「誰が坊主だ、少し待て!」

坊主と言われた翔輝は少し怒りながら言うと腰にぶら下がている刀を抜いた。刀は刃渡り60センチ程の長さの刀で、対する武司の剣も刃渡り60センチ程の長さぐらいの剣と見た、翔輝は刀を色々な方法で振るった。一振り一振り空を切るように振るい身体の調子を確認してから鞘に刀を戻し、武司から少し距離をとって構えた。

「何時でもいいぜ、準備万端だおっさん!」

翔輝は腰を少し落とし捻りをつけ左手で鞘を持ち右手で柄を握っていつでも戦える姿勢に入る。

「最初に言うべきだったが勝負のルールは俺の剣を手から弾くか、鎧にキズを入れれば坊主の勝ちで、その逆は坊主の負けだ」

「待て、それだと俺がもしも当たったら怪我するのだが、鎧は貸してもらえないのか?」

翔輝は武司のルールを聞いて鎧を求め周りを見るがみな練習に集中していて聞いていない。

「鎧なんかいらんだろ?俺から攻撃を受けずに坊主が勝てばいいだけの話だし、その道着と剣道袴は坊主の知ってる知識で言うと、防弾チョッキとかに使われてるケブラー繊維みたいなやつを使ってるから、俺が本気で殺しにかからないかぎり、腹とか切っても切断できずに打撃で吹き飛ばすのがいいとこだ、と言っても流石に二、三回攻撃を当てれば切れるけどな」

武司の話を聞いて改めて攻撃の姿勢に入った翔輝を見て武司も上段の構えをした。

「おい、そこで休憩してるやつ、審判頼む」

構えた武司が休憩中の男に審判を頼むと翔輝と武司とのちょうど真ん中に立って始まりの合図をした。

『試合開始!』

開始の合図とともに翔輝は足で床を蹴り武司との距離を一瞬にして詰めた。

(抜刀術ならば刺突で勝てる!)

武司が突きに入ろうとした瞬間、翔輝の抜刀術は武司の予想を遥かに上回った。

右手で柄を引き剣の根本を右切り上げで切り上げた。

キーンと金属同士がぶつかる音がすると武司の手にあった剣は切り上げの勢いで手から離れ、翔輝から少し離れた後ろの方で床に落ちた、それと同時に翔輝は武司に背を向けて、刀を鞘にしまった。

「俺の勝ちだな!ついでに鎧の胸の部分を見てみな」

翔輝は勝ち誇って武司に言った、そして審判をしていた男もようやく勝負ありの言葉を口にした。

『それまで!勝者、翔輝!』

武司も翔輝に言われた通り胸の部分を見てみるとちょうど真ん中に横一線の少し深めの傷がついていた。

「約束通りさっきの飲み物のおかわりをよこしな!」

久しぶりに秒殺された武司は呆然と立ち尽くしたまま出入り口を指差した。

「外に出てすぐに井戸があるから好きなだけ飲め」

勝負に負けた以上約束を守ることは忘れていないらしい。

「は?!、さっきの飲み物の井戸水なのか?」

翔輝は死亡と同時に味覚がおかしくなったのか確かめるために走って外にある井戸まで行った。


翔輝が外に出て行くのをみるやいなや武司は誰もいないはずの灰色の壁に向かって話し始めた。

「何時まで隠れているつもりだ?俺に挨拶なしとはいつからお前は俺より偉くなったんだ?確か、業務内容は違うが位は同じだよな?」

誰もいないはずの壁に武司は喧嘩腰に話しかけると何処からともなく仮面をつけた者が現れた。

「これは失礼、そんな事はさておき、長年その仕事をしてる君に聞きたいのだがさっきの少年はどうだい?」

仮面の者は楽しそうに武司に質問するが武司は手加減していたとはいえ、久しぶりの敗北をしたせいもあり言いたくな下げに答えた。

「あの坊主なかなか強いな、あの歳でまさかあの流派を扱えるとは思はなかった、情報では本物の刀を振るったのは今の勝負が初めてだと聞いておったのだがな」

「その情報は正しい、ただ、生きてる間竹刀で学んだらしい」

仮面の者の発言に驚いた武司にさらに質問をする仮面の者。

「彼なら奴に勝つことは出来るかい?」

「今のままでは無理だろうな、奴は俺との勝負でわずか数秒の間に手加減して5回切ったのだから」

仮面の者の期待を裏切る答えを心苦しそうに答える武司。

「だが、これからの成長しだいと言うべきだな、何せこの世界にはあの化け物の師がいるのだから」

「少し協力してくれないか?」

「何を企んでいるんだお前は?」

仮面の者の怪しい発言に武司はおずおずと質問した。

「その話は後だ、彼が戻って来るからそろそろ帰らせてもらうよ」

仮面の者のは言うやいなや姿を消した。そして、仮面の者のが消えるのと同時に翔輝が戻ってきた。

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