死ぬことまでがプロローグ 1
色々変だと思いますが意見等あったら教えてください。
式斗は、公園のベンチの上で眠っていた。
早朝の、気持ち良い日光を浴びながら気持ちよさそうに式斗は眠っていた。しかし、寝返りを打った瞬間ベンチから式斗の全身は落下した。
ドスッと鈍い音と共に式斗は目覚めた。
「痛え!」
顔を押さえながら起き上がり、ベンチに座り自分の服装を見る、上から下まで一式揃ったパジャマであった。
そして、突然見知らぬ老人が隣に座って来た。
「やっと起きたか若いのわしのベッドはどうじゃ?寝心地が良いじゃろ?」
「あ、はい」
式斗は寝起きの寝ぼけた頭なりにこの老人がこの公園で住んでいる事を理解した。
「すみませんが、今日は何月何日ですか?」
式斗が月日を尋ねると老人は申し訳なさそうに答えた。
「すまんがわしはだいぶ前からこんな生活してるもんだから今が何日かもわからんのじゃが、児童館じゃたらわかるかもしれんぞ」
式斗は老人にお礼を言うと児童館へ走った。
児童館についた式斗は急いで中に入り月日と時間を確認した。
【4月5日 午前10時15分】
式斗は、公園のベンチで寝ていた理由はわからないが寝る前の事で一つ覚えている事があった、それは、今日が新しく通う高校の入学式である事だった。
しかし、入学式の始まる時間は午前10時30分だ、残り15分しかないが式斗は全力で家に向かった。
「入学式遅刻とかこれからの高校生活に色々まずいだろこれ」
嘆きながら家に向かう。
式斗の家は公園からそれほど遠くない距離にある少し古い団地だった。
家に着いた式斗は少し息を荒げながら鍵が運よく空いていたから自分の部屋に行き制服に着替えた。
「よし!準備よし!」
準備ができると入学許可書など入った書類をカバンにしまい時計を見る。
【午前10時22分】
「残り8分弱間に合うか?いや諦めたらそこで終わる!」
自分に言い聞かせると家を出て学校に向かった。
式斗の通う高校は公園より家から遠いが、近道を使えばあまり遠くはない私立高校なのだが、式斗は推薦入学が運よくできただけで、実際、普通に入試を受けたらまず入学不可能である。そして、この高校は基本推薦でしか入学できないと言われている。故に式斗の学力が低いから入試を受けても受からないわけではない。
学校に向かって走ること4分程、近道を使いながら学校との距離は半分ほどの距離まできたが、近道の途中で大きな事故が起きていて、通ることができなくなっていた。
式斗は、近道を使うのをあきらめ、来た道を戻り、仕方なく遠回りの道を全力で走り始めた。
しかし、当然来た道を引き返しなおかつ遠回りをすれば、距離も増えるし、時間もかかるわけで間に合うわけがないのだ。
それでも、式斗は走った。
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これからもよろしくお願いします。