表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
もし私が神なら  作者: 福竹
月光のかわりに
36/42

ね子の日記 11

私が一番死に近づいた瞬間は生まれた時。

へその緒が首に三重に巻き付いていて半分死んでいたそうです。

走馬灯の記憶はありません。

覚えている覚えていない以前に振り返るべき過去がないのですからきっと見なかったと思います。

でも芳生くんは走馬灯を見たことがあるそうです。夢での話ですが。


「見終わるとあとはまあ死ぬしか無いんであきらめると……全てから開放され……一瞬が永遠になる……」とのこと。

驚くべきことに彼は精神的に一度死に、復活を果たしている。神の子みたい。


それにしても、である。

全てからの開放


飢えや乾き

痛み

憎しみ

幸不幸

そして自分から


切なくも甘美な響きです。

まだ上に挙げたもののどれらもよく分かっていない故の、いかにも子供っぽい憧れだとは自分でもよくわかっているのですが。


だから今日私は世界の終わりを一瞬夢見ました。

あまねく全てのものが同時に開放されるその瞬間を。

お陰で紳士さんに怒られました。

確かに世界を救う勇者ではなくてラスボスの方の思考でした。

私は昔からわりと全てを無に帰そうとする系のラスボスには共感してしまう人間なんですよね。


暦の上ではもうとっくに秋。

残念ながら、もうすぐ夏休みもゲーム制作も終わってしまいます。


「秋まで生き残されている蚊を哀蚊と言うのじゃ。蚊燻は焚かぬもの。不憫のゆえにな」


「今は夏だから焚いたっていいんでしょ? それとも足と腕がちくわみたいになってもいいわけ?」


「それもまた一興」


「お前は口を出すな!」


あの人達のせいで『私の心の一文』のイメージの一つがちくわになりました。

(しかもなぜか三人共猫耳をつけている)


今日は紳士と、あの人達に元気づけてもらいました。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ