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ね子の日記 6
栞をみるたびそれをくれた人のことを思い出しました
ある夏の午後に
己とはなにかそんなことを語り合った男の子のことを
元気でやってるといいな
そう思っていたんですよ
私は知りたかった
いまどこで
何をしているのか
何を見て
何を考えているのか
どんな友達がいて
どんな人を好きになるのか
己とはなにか
あなたの今の答えと
私の考えてきたことが
どれほど同じで
どれだけ違うのか
なぜ
あの日以来会えないのか
私のことを
覚えているだろうか
あのときから
会えそうな場所で
本を読みながら
頭のなかであなたのお話を作りながら
生きてきたんですよ




