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強敵はニート  作者: 橘橙椰
4/12

お値段異常にとり~♪

一方、別室で待たされていた永琳と慧音は小声で話していた。


永琳が

『他にお客様が来ているみたいね。そんなに忙しいのかしら?』

と慧音に聞くと、


慧音は

『どうなのかしら?でもカッパの技術は幻想郷一~ってのは皆が知っている事ですし、お客様も多くなるのでは?』

と答えた。


すると永琳は

『そうですね。幻想郷一の技術屋ですからお願いに来たのですものね。』


などと話しているうちに、先程この部屋に案内をしてくれたカッパが2人を呼びに来た。


『八意様、上白沢様お待たせしました。にとり様の先客の対応が終わりましたので、お二方にお会いするそうです。にとり様の部屋に向かいますのでついて来て下さい。』

と受付嬢カッパが伝え、先に進むと2人はその後をついて行った。


にとりの部屋に向かう途中河城ファクトリーの作業所の横を通っていった。

そこは、永琳も慧音も見た事の無いモノや機械を使いカッパ達が作業していた。


永琳が

『カッパ達の技術って凄いわね。見た事が無いモノばかりだわ。』

と言うと、


慧音は

『月にも無い技術なんですね?ホントカッパ達は凄いですね。これなら何とかなるのでは無いかしら?』

と答えた。


すると永琳は

『そうね。何とかなりそうな気がするわ。』

と話しているうちに、にとりの部屋の前に着いた。


案内して来た受付嬢カッパがノックすると中から声がした。


『どうぞお入り下さい。』

とにとりが答えると、永琳と慧音はドアを開け部屋の中へと入って行った。


部屋の奥の机の所に座っていたにとりは

『永琳さん、慧音さんようこそいらっしゃいました。どうぞそちらの方におかけ下さい。』

と応接セットに座る様に勧めた。そして、続けてにとりは2人に問いかけた。


『幻想郷の頭脳派のお二人が揃って見えられるとは珍しいですね。本日はどうされましたか?』

と尋ねると、


『今日、にとりさんの所にお伺いしたのは、うちの姫様と慧音先生の所の妹紅さんの事についてです。』

と、永琳が答えた。


続けて、慧音が

『二人の為に作って欲しいものがあるのです。』

と言うと、にとりが聞いた。


『いったいどうされたのですか?詳しく教えて下さい。』

と言うと永琳が答えた。


『慧音先生、ここはわたしに説明させて下さい。』

と言うと、永琳はにとりに輝夜と妹紅の事について、2人が戦う理由についてなど詳しく話した。


するとにとりは永琳と慧音に聞いた。

『話はわかりました。で、私達はどうすれば良いのですか?2人が戦わなくなる機械を作れば良いのですか?』

と聞いた。


すると、慧音は

『ここ河城ファクトリーでは何でも作れると聞きました。2人が戦わなくなる機械を作って貰うのも一つの方法でしょうが、それでは妹紅が納得出来ないでしょう。それならお互いトコトン戦わしてあげればいいと思うのです。』


続けて永琳が

『お互いが傷付かずにトコトン戦える機械。その一つに今人間の世界にあるゲームを取り入れてお互いを戦わせるのはどうかと思いまして。それも、ロボットや全く違うキャラが戦うのではなく、自分と同じ格好をしたキャラで、自分と同じスペルカードを使って戦う。何とかここで作れないでしょうか?』

とにとりに聞いた。すると


『ゲームソフトを作る。と言う事ですか?』

とにとりが聞くと、


『はい。そーゆう事になると思います。出来ますか?』

と永琳は尋ねた。


『そうですね~。作ってみた事が無いので今の所どちらとも言えませんが面白そうですね。で、出来たらお二方の知恵をお借りして色々アイディアを頂きたいのですが。』

とにとりが言った。


すると

『もちろんです。これで妹紅が傷付かなくなるのであれば、ドンドン聞いて下さい。』

と慧音が言うと、


永琳も

『わたしでお役に立てるのであれば、構いませんわ。出来れば、姫様にはもっと運動をしてもらいたいと思っていますから。』

と言うと、


『普通のコントローラーでのゲームでは運動にはなりませんね。その辺何かアイディアはありますか?』

とにとりが聞くと、


永琳は

『最近、人間の世界では「wli」と言うゲーム機が流行ってるみたいです。これなら身体を使って出来るゲームが多いみたいなので、これで出来ないでしょうか?』

とにとりに聞くと


『「wli」ですか?わかりました。またこちらからご連絡いたします。その時には、ご協力お願いします。また、輝夜さんと妹紅さん以外にも、あなた方お二方や幻想郷の皆さんにもご協力頂くかもしれません。取り敢えず、色々準備と実験をしてみたいので、今日の所はよろしいですか?』

と聞いた。


すると永琳が

『はい。わかりました。今日はありがとうございました。どうぞよろしくお願いします。』

と言って立ち上がると、


慧音も

『どうぞよろしくお願いします。絶対完成させましょうね。』

と言って部屋から出る為に立ち上がった。


『こちらこそ宜しくお願いします。』

とにとりは言い見送る為立ち上がった。


『それでは失礼します。』

と頭を下げながら部屋を出て行く2人を見送りながらにとりは呟いた。


『ゲームで弾幕バトルか...。難しいだろうが、やりがいがあるな早速スタッフを集めなくては...。あっ...地下センターもあったな。あっちは別のスタッフにまずは調査に行かせよう。さて、これから忙しくなるな。』

と呟きながら、スタッフを選定する為に自分の作業机に戻った。


地下センターとゲーム開発のスタッフの選定をしながらにとりは考えていた。


「この仕事はわたしのチカラを試せる良いチャンスだ...この二つが成功すればわたしの実力を世間に知らしめる事が出来る...そしてわたしは幻想郷の神になr...」


「えっ?わたしは神になりたいの?そんなんじゃないわ。ただ、わたしの技術が幻想郷や人間達に理解されて使って貰えれば満足なはず...それなのに神になりたいだなんて...いったいどうしたんだろう?」


と心の中で自問自答していた。


「わたしの技術が皆の役にたつなら、皆の生活が豊かになるなら、それがわたしの幸せになる。昔みたいに人々から避けられる生活だけは嫌だ!!そんな生活には戻りたくない!!戻る位ならわたしは...わたしは...神にでも悪魔にでも魂を売るっ!!」


『なんちゃって~っ!!』


と一人で心でボケて更にそこにツッコミをするにとりだった。


『魂を売るのは冗談だけど、地下センターの件を真剣に考えなくちゃ...。幻想郷と人間達がどんな危険な目に遭うかわからないわ。わたしの命に代えても地下センターでメルトダウンなんて起こさせないわっ!!』


と呟きながら誓うのだった。


更ににとりは

「後、永琳さんと慧音さんからの依頼も考えなきゃいけないわね。ゲームか~...。ゲーム機はもちろん、ゲームは作った事ないから難しいわね...。でも作る事が出来たらそれを売って、更にゲームを作って大儲けする事m...」


「って、わたしは大儲けがしたいわけでも無いわ。今日はいったいどうしちゃったのかしら?考える事が全て黒い方に行ってしまうわ...どうして...?」


と、またもや心の中でツッコミをしているにとりだった。


一人でそんな事をしながらも、それぞれの作業スタッフを選別し纏めると側近のスタッフを呼び、選別した作業スタッフ呼び集める様に指示をした。


数分後、集まる様に指示された作業スタッフがにとりの部屋に集まると、地下センター担当のスタッフには融合炉の状況調査の指示を、ゲーム担当のスタッフにはゲームとゲーム機の企画会議をする様に指示を出した。


にとりは

『さて、これから忙しくなるぞ。わたしはゲームの方に付きっ切りになるだろうし...。何とか完成させ幻想郷に更に安全で誰にでも弾幕バトルが楽しめるゲームが作れたらいいな...。』


と呟きながらゲームを完成させる決意を決めた。

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