第9話【睡眠薬】
…俺は普通に聞いてみた。
「すいません、オレラが改造人間になるってのは、どーゆー意味でしょうか?」
博士が言った。
「そのままの意味だが」
「それじゃー納得出来ないし、第一意味がわからん、なんだ?なんナンだ?そもそも、このシュールレアリズムな展開は?世界はどうなっているんだ?フザケんじゃねーぞ!!昔ながらの博士と助手のブンザイで!かかって来いよ!男と男の決闘でーーーーい!!」…と、まで、言った所で、クレームスは助手に後ろから首筋に睡眠麻酔を射たれて眠ってしまった。
べつに俺も今回はそれで良いと思った。
そして俺は、クレームスとは違った冷静な態度で聞いた。
「…なぜ、オレラは、改造人間にされなきゃいけないんだ。理由を聞く権利くらいあるはずだろ?」
博士は何も言わずジッと俺の目を見ていた。
俺もその目線を外そうとはしなかった。
真後ろから助手の声が聞こえた。
「…権利なんて、ねーんだよ…」
そして、次に(プスッ)という注射器の音が聞こえ、俺は深い眠りえと落ちていった…。
眠りに着く間際に「どうします?」という助手の声が聞こえた……気がした。
「コッチの元気の良い方には新型パーツを搭載してみるものとしよう」と…博士が……かえした……。
その後は助手が何かを言っていたが真っ暗になり覚えきれなくなり、しょうがなく、諦め、睡眠えと落ちていった……。