第8話【大変なわたし】
わたしの名前はヨシコ。4さい。好きな食べ物はイチゴ。嫌いなのはトマトの真ん中の鼻水みたいな所。そして、わたしは、いま、大変な事になっていました。
パリーーン!と、窓ガラスが割られ、そこから金髪の男が「ギャハハハハハ!」と笑いながら入って来ました。
わたしにはお兄ちゃんがいます。
お兄ちゃんが言いました。
「誰だ!出ていけ!」
わたしが言いました。
「そーだ!そーだ!」
「ギャハハハハハ!」と更に笑い声は大きくなり、その金髪の男は、お兄ちゃんの首を絞めました。持ち上げました。更に大きな声で笑いました。
「ギャハハハハハハハハハハ!!!」
お兄ちゃんは苦しそうでした。わたしはエンピツを持ちました。走りました。金髪男の太ももに突き刺してやりました。金髪男は「うわああああ!こんガキャーなにすんでいッ!!」と言って、お兄ちゃんを放り投げました。私をぶちました。お兄ちゃんは壁に当たりバウンドしました。窓際で軽い脳震盪によりボケーーとなってました。
そして、金髪男はわたしの首を絞めました。持ち上げました。苦しかったです。
「お!お!お兄ちゃ、ん、助けて、」と呼び叫びましたが、お兄ちゃんは、相変わらず、ボーーっと、ボケーーっと、うわの空でした。
……わたしは……。
……すべてを……。
あきらめました。そのときでした。
ズドォォォォオオン!!!と、金髪男は木コッパミジンになりました。肉のカケラが飛び散りました。少しわたしの口に入りました。
割れた窓ガラスの向こうにはグレネードランチャーを持った女の人が立って居ました。
その女の人はグレネードランチャーを肩に背負い直しました。お兄ちゃんを抱き抱えました。それから、わたしの目を見て言いました。
「ついて来なさい!レッツゴーーよ!ヨシコちゃん!」
なんだコイツ?―と、思いました。