第7話【科学研究室】
ここは研究室。
助手は博士に聞きました。
「世界は果たして元の姿に戻れるのでしょうか?」
博士は答えました。
「わからんよ。でも、とりあえずやるしか無いとは思っている。ワレワレが行動しなければ、何も変わらないという事だけは事実であり、君はどう思っているのかね?」
「もちろん僕もそう思います。頑張りましょう」
その時、研究室の電話が鳴りました。
博士が出ました。
「もしもし」
電話の相手は科学部品工場の開発部長でした。
「いやいやいや!先生!驚きですよ!!先生がおっしゃっていた科学物質CNX―400型と、ウィルス爆弾ZRL2000を合成させました所!先生がいっていた、新しいパーツが完成しましたよ!!いやいやいや本当に!ありがとうございます!早速先生の所に送らせて頂き、うちの方でも大量制作の方に取り掛かりたいと思いますし、実はすでに宣伝も兼ね、勝手に販売の方もしてまし!…あ!え!また発注の問い合わせ!すみません!ちょっとバタバタなので!また掛けます!はははははは!本当にありがとうございます!それでわ!でわでわ!あらためて!」チーーーン!
電話は勝手に切れました。
それから博士はゆっくりと受話器を元に戻し、ダレに言う訳でも無く、ボッソリゆっくり、こう言いました。
「…大変な事になってしまった…」