第6話【ラーメン・パスタ】
…戦争が始まった。
俺はとりあえず武器になりそうな物を片っ端から集めた。
エアガン、バッド、メリケン、スタンガン、それから睡眠薬とポルノ雑誌もスーパーマーケットから拝借しバッグに入れた。
「外の様子はどーだ?」
クレームスが俺に聞いてきた。
「相変わらず殺し合いだな」と、俺は答える。
それからラーメンパスタを食べた。
「そんなもんドコが旨いんだよ」
「まぁ、分かるヤツにしか分からんよ、人間、炭水化物さえ、取りゃー、とりあえず生き延びれるのさ」
―と、俺は自信満々に言って最後の一口を口に運ぼうとした瞬間…。
―カチ―
―と、俺の頭に拳銃が突き付けられた…。
「…動くな…手を上げろ…」
言われるがままにするしか無かった。
それは向かいでポルノ雑誌を読んでいたクレームスも一緒で、俺とクレームスは覆面を被った数人の男に言われがままに車に乗せられ、そのまま何処かに着れて行かれた…。
何処かに着いた。
車から降ろされた。
部屋に入れられた。
見たことも無い病院の様な手術室的な場所だった。
そこに2人の男が現れた。
その2人は見るからに博士と助手といった感じだった。
博士的な方が言った。
「悪いが君達にはコレから改造人間になってもらうよ」
クレームスが言った。
「マジっすか!?」
助手的な方が言った。
「マジですよ」
俺はどうして良いのか分からなかった…。