第22話【ホバーボード】
ヨシコです。4才です。トマトの真ん中の鼻水みたいなところが嫌いです。お兄ちゃんがいます。わたしは倒れました。
理由はあんまり分かりません。
「ヨシコちゃん!頑張りなさい!クスリはすぐそこ!薬局よ!」
カッコイイ、モビルスーツのお姉さんは、わたしをオブって、ホバーボードに乗りながら、ゾンビの様に、襲い来る、人間達を蹴散らしました。いい君でした。お兄ちゃんはビビッていました。ビビりまくって、お姉さんの右足に、ガッチリしがみ付いています。
「ちょっと!なんだよ!説明してよ!なんのクスリを取りに行くのさ!この乗り物はなんなのさ!そして!コイツラ!なに者なのさ!」
「今は!あなたの妹である!ヨシコちゃんが死にそうなのよ!治すクスリをゲットするのよ!この乗り物は!ホバーボードで!スケートボードの浮くバージョンに!モーターエンジン!取り付けたヤツで!コイツラ全員!人間だけど!襲って来るわよ!死にたくなければ!容赦しないで渡した銃で撃ちなさい!」
「わ!わ!わあ!わあ!わああああああああ!!」
(バン!バン!バン!バン!バン!バン!バン!)
お兄ちゃんは、小さな銃で、色んな人間撃ちました。
お姉さんが言いました。
「あんた!なかなか!筋が良いわね!今度はこれを使ってみなさい!」
今度は大きなマシンガン。
「これはイッタイどう使うのさ?ドコをどうすりゃ攻撃できんの?」
「さっきと同じ!フツーに引き金引くだけよ!」
(ドロロオオオオオオ!)
「うわ!うわ!うわあああー!!めちゃくちゃ楽しい!!」
なんだコイツラ?
なにコイツラ?
そんな風に、わたしが思った、その時でした。
(バーーーーン!)と3人吹っ飛びました。何かによって吹っ飛ばされて、意識がウトウトしてました。
そこに1人の男が近付き、呑気な声で言いました。
「ヒャハハハハハハ!!おれの名前は田中です!人類滅亡計画サイコー!そしてサイキョー!あなたも!あなたも!そして!あなたも!3人纏めて!殴って、蹴って、殴って、蹴って、殴って、蹴って、殺します」