令和の米騒動
令和の米騒動と言われる昨今、お米の販売価格が上昇している理由が幾つか提唱されています。
・生産量が少ない
・投機目的で購入して、備蓄している人々が存在している
・大坂万博が原因
それぞれの理由について考察してみましょう。
・生産量が少ない
これは昭和の終わり頃に話題になった減反政策の影響でしょう。
実は減反政策は麻生太郎総理大臣の頃に、廃止に近い状態になっています。現在の農家は米を自由に作付けして、自由に販売できますので、儲かる品種については増産されています。
その儲かる品種の米が生産されていますので、お米の単価が上昇傾向にあるとも言えます。
・投機目的で購入して、備蓄している人々が存在している
これはいわゆる転売ヤーと呼ばれる存在です。
オタクグッズで転売ヤーが暗躍していた頃、世間の多くの人々は無関係として黙認する傾向にありました。
それが実生活に関わって来ると途端に問題視するのが、一般庶民の想像力の限界ですね。
オタクグッズに関してはメーカー側と小売店舗でそれぞれ有効な対抗手段を実施していますので、転売ヤーに大損害を与えています。
その転売ヤーが新しく目を付けたのが、お米です。
オタクグッズの頃から転売ヤーは中国人が多いです。彼らにはモラルがありませんので好き勝手に振る舞い、善良な市民に損害を与えても平気なのです。
お米以外にも高額な取引がなされる農作物でも転売ヤーによる盗難被害などが全国各地で発生しています。
日本産の農作物は海外で高額取引されますので、そちらへ転売している可能性もあります。
鶏卵が国内では十個で二百円ですが、香港では六個で千二百円程度になります。リンゴなども日本国内で販売するよりも海外向けに販売した方が儲かります。
・大坂万博が原因
これはこじつけでしょう。
大坂万博で米不足になるならば、これまでの万博や五輪でも米不足にならなければおかしいです。
実態は、昨年の訪日観光客が三千万人を超えましたので、それらの観光客がお米を消費したと考えるのが良いでしょう。
単純に三千万人が米を一合ずつ食べたとすると、約六千トンになります。
観光地を巡って四日程の滞在期間に十食も食べれば、六万トンです。外国人は食事の量も多い印象がありますので、これでも控え目に計算しました。
お米の価格が上昇している理由は以上の三点が複合していると思います。
では価格高騰を抑制するにはどうすれば良いか、考えてみましょう。
対症療法で考えると以下の三点になります。
・買い控え
・転売ヤーの駆逐
・観光客の抑制
それぞれの有効性を考察します。
・買い控え
これは難しいですね。
お米は我々日本人の主食です。その主食を減らして、他に食品に置き換えようにも、他の食品も値上がりしている状況では、実現性が低いです。
また、買い控えて家庭内の備蓄が尽きた時に店舗でも販売していない状況になっていては、主食のない食生活になってしまいます。
対策としては、政府が主導してお米の引換券を各家庭に配布し、国民以外が購入できないようにする配給制が手っ取り早いでしょう。
・転売ヤーの駆逐
そもそも買い占めしている転売ヤーを徹底的に排除するのが良いかもしれません。
転売して得た利益には課税しなければならないはずですが、恐らくは外国人転売ヤーの場合は脱税して国外逃亡している可能性もあります。
衛生管理なども疑わしいですし、古物商の販売許可もないはずですから、そういった方面から摘発して押収するのが望ましいと思います。
全ての悪質な転売ヤーに正義の鉄槌を振り下ろしましょう。
・観光客の抑制
観光客を抑制するには、外国人の犯罪について損害がありますから、その賠償金を入国時に徴収する方向性が良いと思います。
先日も札幌市内で外国人に襲撃され、暴行を受けた日本人が話題となっていました。
外国人による無免許運転で交通事故に巻き込まれた人もいますし、文化財等が損害を受けています。
またフランスのゲームメーカーが実在する神社をゲーム内で破壊する動画を全世界に公開していましたので、今後は模倣犯が増えると予測できます。
彼らは寺社仏閣等の聖域が理解できない未開の蛮族ですので、そうした蛮族は入国拒否するのが良いでしょう。
もちろん、我が国の文化を尊重してくれる外国人観光客は大いに受け入れて、存分にもてなすのが国際交流としては正しい道筋です。
総合的に考察しますと、犯罪性向の強い国や民族の入国は拒否及び滞在不許可にして追い出すのが第一段階でしょう。
それでも転売などの悪辣な業者が存在するならば、配給制に切り替えて対応するしかないと思います。
闇米が出回るようになるなら、それは政治の失敗です。
失政は大塩平八郎の乱のように打ち壊しが始まりますので、標的にされる解体業者や外国人転売ヤーの安全確保のためにも、今から最大限の努力で取り締まりするのが良いですね。
堪忍袋の緒が切れた日本人は、何をするか分かりません。本当に手が付けられなくなる前に、政府は手を打って欲しく思います。
と、執筆途中で新しい情報が入って来ました。
転売ヤーが保管していたお米ですが、杜撰な管理体制だった為に、カビが発生してしまったようです。
このカビ、かなり悪質な性質がありまして、アフラトキシンβ1というカビ毒を生成します。
アフラトキシンβ1は加熱調理しても破壊されず、人体に取り込むと分解されずに肝臓に蓄積されます。その結果、肝硬変から肝臓癌を発症する危険な毒素です。
かつて関西方面でこのカビ毒が発生した毒米を使用して米菓等を販売していた為に、関西地方での肝臓癌発生率が有為に高いのを訝しんだ医師がいました。
この医師とは別に農政局が調査した結果、違法取引されている実態を把握した事件があります。
このように農家が苦労して生産したお米を無駄にしたばかりか、毒米にしてしまった転売ヤーには天罰が下るでしょうが、そもそも政府が転売ヤーに対する規制を考えていない時点で起きた事件とも言えます。
毒米は全量押収して焼却処分するしかありませんが、食米として流通しないように厳正な管理体制も必要でしょう。
毒米を食米として販売するような輩は大量殺人罪で処罰するのが妥当と思います。
なお戦争の準備段階として、敵国の兵糧に打撃を与えるのは常套手段です。鳥取の飢殺しでは秀吉の命令で鳥取城周辺の米を買い占めて持ち出し、その高価買い取り価格に目が眩んだ蔵の管理者が城内の備蓄米を横流ししてしまいました。それから秀吉は鳥取城を攻めるのですが、近隣農村の住民を追い立てて鳥取城内へ入らせて兵糧米の消費量を増やします。それからゆっくりと包囲戦を継続し鳥取城内はこの世の地獄を現出するほどに悲惨な末路を迎えました。
甲斐の武田信玄も諏訪を攻略する時に、青田を捏ねる手法を用いて敵方の食糧事情を悪化させて降伏に追い込んでいます。
兵糧攻めは長期間に亘るので、その影響が明確になる頃には手遅れなのです。
我が国の政治家は軍事の素人ばかりですので、恐らくは今回の米騒動について何も危機感がないと思います。
やはり平和国家であり続けるには義務教育に兵法と軍略を盛り込んで必修科目とするしかありませんね。
文中では危険性を明らかにする為に「毒米」と表現していますが、政府は「事故米穀」と表現して発表しています。
どちらがより危険と感じるかは人それぞれでしょう。
事故米穀については「三笠フーズ事件」で検索して頂ければ、詳しく知ることができます。
文中では紹介していませんが、米の混入事件については「三瀧商事事件」で検索して下さい。