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私立探偵 田中健一シリーズ  作者: 虫松


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サスペンス小説 【仮想親友】友達の友達 ②

この物語は、フィクションです。実際の出来事や人物とは関係ありません。サスペンスな雰囲気を楽しんでいただければ幸いです。

【仮想親友】友達の友達の主要キャラクター


挿絵(By みてみん)


主人公:田中たなか 健一けんいち

年齢:37歳

職業:私立探偵

性格:冷静で洞察力に優れ、論理的思考が得意。しかし、時には情熱的になり、真実を追求するためなら危険も顧みない。

背景:元警察官で、不正を許せない強い正義感を持つ。探偵としての経験を活かし、真実を追求する。


挿絵(By みてみん)


主人公:渡辺 恵理子 (わたなべ えりこ)

職業: ジャーナリスト

年齢: 34歳

性格: 勇敢で、真実を追求する情熱的な性格。スクープに対する嗅覚が鋭い。

背景 大手報道局で働いていたが、表面的な報道に疑問を感じ、独立。真実を暴くためにはリスクを冒すこともいとわない。


挿絵(By みてみん)


名前:西村 結衣にしむらゆい  学校の屋上から飛び降り自殺する。

年齢: 18歳

職業: 高校生

性格: 明るく社交的だが、内面では孤独を感じている

背景: 学校での人間関係に悩み、仮想親友アプリに依存するようになる。


挿絵(By みてみん)


名前: 小林 沙也加こばやしさやか

年齢: 17歳

職業: 高校生

性格: 活発で明るいが、時に思いやりに欠ける

背景:結衣のクラスメートであり、彼女の死について重要な情報を持っている。


挿絵(By みてみん)


名前: 山本達也やまもとたつや

年齢: 22歳

職業: フリーター

性格: 社交的でお調子者、だが根は優しい

背景: 仮想親友アプリで結衣と親しくなり、彼女の死後、何かを隠しているように見える。


挿絵(By みてみん)


名前: 伊藤 いとうこずえ

年齢: 35歳

職業: カウンセラー

性格: 優しく聞き上手、患者思い

背景: 結衣が通っていたカウンセリングセンターのスタッフ。彼女の心の内を知る数少ない人物。


挿絵(By みてみん)


名前: 菊田 一貴きくたかずき 

年齢: 50歳

職業: 警察官

性格: 経験豊富で厳格、しかし公正

背景: 結衣の事件を自殺として処理しようとするが、田中の調査により再考を余儀なくされる。


挿絵(By みてみん)


名前: 富岡 智子とみおかともこ

年齢: 34歳

職業: マーケティングマネージャー

性格: 積極的でコミュニケーション能力が高い

背景: 仮想親友アプリの市場展開を担当。彼女はアプリの成功に大きく貢献したが、長野との間には複雑な関係があった。


挿絵(By みてみん)


名前: 長野 真司ながのしんじ

年齢: 42歳

職業: ITセキュリティコンサルタント

性格: 謎めいた、寡黙

背景: 仮想親友アプリのセキュリティを担当していたが、彼の死後、何者かによってアプリのデータが改ざんされた疑いがある。



挿絵(By みてみん)


【第2章: 仮想の絆】


田中健一は、母親から預かった西村結衣の携帯電話を手に取り、その画面をじっと見つめた。彼女のアプリの一覧には、さまざまなゲームやSNSが並んでいたが、その中でも一つ、目立つアイコンがあった。それは「仮想親友」という名前の親友を仮想でやり取りできるアプリだった。


「このアプリが事件の鍵になるのな」田中は独り言を漏らしながら、アプリを開いた。画面には、ユーザーが仮想の人物と親友のような関係を築けるという説明が表示されていた。そして、彼は結衣の利用履歴をたどり始めた。


その時、ドアがノックされ、渡辺恵理子が入ってきた。

「田中さん、何か進展はありましたか?」


田中は渡辺に携帯を見せながら答えた。

「このアプリ、結衣さんが使っていたものです。彼女はここで誰かと恋愛相談をしていたようです。」


渡辺は興味深そうに画面を覗き込んだ。

「その相手は誰なんですか?」


「"ZUUTーTOMO"という名前です。このユーザーは誰だかは分かりません。でも、彼女の相談内容からすると、この人物は学校内にいるのではないかと推理しています。」


渡辺は考え込むように眉をひそめた。

「学校内にいるとしたら、生徒か教職員の可能性が高いですね。」


田中は頷き、さらに話を続けた。

「このアプリのデータを詳しく分析すれば、ZUUTーTOMOの正体に近づけるかもしれません。ただ、それには時間がかかります。」


渡辺は田中の肩を叩き、励ますように言った。

「私がアプリの会社へ行ってみましょう。私もできる限りの協力をします。」


田中は深くうなずき、新たな決意を胸に、携帯のデータ分析を始めた。ZU-TOMOの正体が、この謎を解く鍵となる。そして、その答えが、学校のどこかに隠されていると信じていた。彼の推理が正しければ、この事件はただの自殺ではなく、もっと複雑な背景があることになる。田中は、その真実を暴くために、一歩一歩前進していくのだった。


【第3章: 仮想の友人たち】

田中健一は、彼の前に広げられた証拠を見つめていた。結衣の仮想親友アプリの利用履歴から、ZZUUTーTOMOというユーザーが小林沙也加であることを示す確かな証拠が見つかった。それは、アプリ内のメッセージのやり取り、共有された写真、そして彼女の携帯にある仮想親友のデジタルフットプリントだった。


田中は、彼女に直接問い詰めた。

「小林沙也加さん、あなたがZUUTーTOMOであるという証拠がここにあります。結衣さんとのやり取りで、何か隠していることはありませんか?」


小林沙也加はしばらく黙っていたが、やがて静かに話し始めた。

「はい、私がZUUTーTOMOです。結衣とは、アプリを通じて深い関係を築いていました。でも、私たちの関係は、他の人には理解されないものでした。」


田中はさらに詰め寄った。

「西村結衣さんが亡くなる前に、あなたたちの間で何か問題がありましたか?」


小林沙也加は、西村結衣がマジックマッシュルームXと呼ばれる未承認の薬物を使用していたことを明かしました。この薬物は、サイロシビンやサイロシンといった麻薬成分を含むきのこ類で、幻覚作用を起こすことで知られている。東京都保健医療局によると、マジックマッシュルームの乱用は重大な中毒や事故を引き起こす可能性があり、死亡例も報告されている。


「結衣は、マジックマッシュルームXを使っていました。彼女はその幻覚作用に興味を持っていたんです。でも、その使用が彼女の心と体にどんな影響を与えていたか、私にはわかりません。」

沙也加は田中にそう語った。


田中はこの新たな情報を受けて、結衣の死の背後にある真実を解き明かすための調査をすることにした。マジックマッシュルームXの使用が結衣の最終的な決断にどのように影響を与えたのか、それを明らかにすることが、事件を解決へと導く鍵となるだろう。田中は、結衣の秘密を解き明かすために、さらなる手がかりを求めて調査を続けるだった。


小林沙也加は目を伏せ、言葉を選びながら答えた。

「結衣は、この薬物は無理やり使用されたといってました。」


田中はその言葉を聞き、結衣の心の内を理解しようとした。小林沙也加の話から、結衣が抱えていた孤独と恐怖と自殺との因果関係を調べるのだった。



つづく

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