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宝くじ当選

それから数か月が過ぎた頃、私はカバンの整理をしていて宝くじの存在を思い出す。


当たるわけもない宝くじなのだが、タケシが最後に言った「ビギナーズラック」という言葉が不意によぎった。



『連番10枚なので1枚ずつ確認する必要はないなぁ』


と思いながら当選番号を見た瞬間、明らかに1等の番号と近い数字が目の前に並んでいることに動揺した。


まさかな・・・。と思う気持ちと同時に、一瞬にして体温が上がり、冷汗、高揚感、そして目まいがした。



漫画や作り話の世界では、宝くじを確認するとき、数字を1つ1つ読み上げて確認する描写が多いが、それはハズレの時だ。



実際に当たっているときは、見た瞬間に、


『同じ!同じじゃね?は?マジ?信じられねえ!』


と一瞬で当たりを期待するのだ。




人間、こんな時にどんな行動に出るか?


大きく分けると2パターンだそうだ。


当たったとわかった瞬間に有頂天になって、大声を出し、大騒ぎするタイプ。

動物的だし、外国人はこのタイプが多いようだ。



対して、当たったことが信じられず、『何度も何度も紙に穴が開くぐらい開催回・組数などの見落としがちなポイントを確認し、それでもなお、喜ぶのは現金を受け取ってから』 と冷静なのが日本人に多いタイプらしい。



私も幼い頃から、


「うまい話には裏がある」


「タダより高いものはない」


と典型的な日本人的な教育を受けて育ったためなのか、後者の反応であった。

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