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アベレージヒッター~平凡な俺の異世界生活~  作者: 勝地瑛星
第2章 ファーストクエスト
9/27

3.寡黙な職人

追記:9月19日(Ver.1.02)

更新済みの文章を修正しました。主な修正内容は以下の通りです。

1.段落初めの空白を「なろう」での自動機能を利用して統一

2.会話文の文末の「。」を削除

3.感嘆符「!」、「?」を使用時は次の文章との間に空白を空けるように修正(会話文と文章の終わりの感嘆符は例外)

4. 三点リーダ「…」やダッシュ「 ―」の数を偶数に統一

5.その他一部表現、台詞を修正

 向かった先は冒険者御用達の武器屋。ギルドのすぐ近くにあるため、ほとんどの冒険者はここの武器を使っているらしい。なんでも、あのドワーフが店主をしているらしく、質の高い防具や武器が揃っているとクレアから聞いた。ドワーフとまだ見ぬ武器にワクワクしながら入店する。


「……いらっしゃい」


 様々な武器が壁に飾られている店内。奥には店主と思われる強面のドワーフがいた。映画やアニメで見たように、身長は小柄で頑強な身体、長いあごひげをたくわえている。如何にも頑固な職人という雰囲気が漂っている。


「ショウタは何か使ったことのある武器はある?」


「俺の元居た世界では刃物とか物騒なものは持ったら駄目だったからな。使ったことのある武器はないかな。強いて言うなら、刀がいい。昔、少しだけ剣道をしていたし、他の武器よりは扱えると思う」


「カタナ? 聞いたこと無い武器ね……」

 クレアが首を傾げていると、奥にいたドワーフ店主がこちらに近づいてきた。


「……お前さん方、刀を知っているのか?」

 ドワーフの店主が低くて渋い声で聞いてきた。


「ああ、俺はこの世界とは違う世界から来たからな。元居た世界では昔の人が戦いに刀を使っていたから知っているぞ。実物も見たことがある」


「――それは本当か! 刀の形状や材質について詳しく教えてくれないか!」

 凄みのある声色で尋ねてきた。先程の頑固な表情とは違い、その顔には動揺が漂っている。


「そ、それは良いが、刀はそんなに珍しい武器なのか?」


「……ああ、遥か昔、世界滅亡の危機を救った英雄が使っていたのが『刀』だ。当時世界一の鍛冶職人だった俺の先祖がその英雄に頼まれて作ったらしい。俺の家系ではそう語り継がれている」


 クレアは刀を知らないと言っていたし、この世界では刀の事を知っている人は少ないだろう。ならば、その英雄は俺と同じ日本出身で異世界転生者の可能性が高い。


「なあ、その英雄の話を詳しく聞かせてくれないか?」


「すまんが、俺が知っているのはこのぐらいだ。力になれず申し訳ない」


「そうか、知らないなら仕方が無い。刀について俺の知っている事を話そう」


 俺は知っている限りの知識を話した。もちろん、刀身が鋼で出来ていることや、反りがあることなど誰もが知っていることしか覚えていないが。


「――なるほど、大体のイメージが掴めた。……お前さん、ショウタって言ったか? 気に入った。教えてくれたお礼に好きな武器と防具を持っていけ」


「いいのか?どれも高そうなもののようだが……」


「……いいんだ。好きなのを選ぶと良い」


「ね、ショウタ。アルティさんもこう言っていることだし、選ばせて貰いましょう」


 アルティというのは店主の名前のようだ。クレアに諭されたので選ぶことにした。と言っても武器に関しては全くのド素人なのでここはクレアに任せることにした。


「ねえ、これなんかいいんじゃない?軽くて取り回ししやすそうだし、この防具も動きやすそうだからショウタに合っていると思うの。」


 渡されたのは、小さな短剣。「ダガー」というやつだろう。軽量で筋力が平均の俺でも簡単に振り回すことができる。防具も甲冑のように重装備ではなく、動きやすさと軽さを重視した軽装備だ。ダガーとの組み合わせは良さそうだ。


「うん、軽くて素人の俺でも扱えそうだ。これを貰っていこう。アルティ、本当にありがとう」


「……死ぬなよ」


 脅しのような心配を受けながら店内を後にする。少し頑固そうだったが、良い人だった。また今度立ち寄ってみよう。


今回は武器・防具の調達という事でファンタジーおなじみのドワーフを登場させました。彼が今後の展開に関わってくるかも?


最後まで読んでいただきましてありがとうございます。

「いいね」やブックマーク登録をして頂けると執筆へのモチベーションが上がり、投稿頻度も多くなりますので是非ともご協力の程、何卒よろしくお願い申し上げます。


また、誤字脱字等ございましたら、報告していただけると幸いです。

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