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不幸の中の幸福  作者: みずかがみ
4月7日現在
5/39

躾けと言う名の虐待

そんな心配は

実際に会えばすぐになくなった

子供とは不思議なもので

すぐ兄弟とは意気投合して

仲良くなってしまった


一方その男性は

朝から日本酒を呑み

仕事は一切やらない

家事も一切やらない

ただの呑んだくれでした

いやただの呑んだくれではなかった


取り憑かれた様に躾けにうるさい!


箸の持ち方が悪い

座り方が正座ではない

目上の人に対する話し方

そして態度

当たり前に聞こえるが

その男性は異常な程にこだわった


時折反抗的な態度をとると

殴られもしました

これは躾けだと今は思う

しかしその躾けは

だんだんとゆっくりと

エスカレートしていった


姉は中学卒業すると

すぐに夢だった

女子プロレスラーになりました

私は中学生へ

一応プロデビューして

試合もしている

しかし半年で腰を悪くしてしまい

引退してしてしまった

県外に出ていたため

そのまま県外で生活をしていた

なので私の状況等知る余地もない


躾けがエスカレートしてしまったら

どうなると思います?

良い事だと思いますか

悪い事だと思いますか


結果は虐待でした

朝の挨拶代わりに蹴り

朝御飯の食べ方で殴り

学校に行くのが遅いとまた蹴り

とにかく何かと理由をつけて

時には理由もなく殴られて蹴られました


DVや虐待なんて言葉は

最近出来た事で私の時代は 躾け

この一言で済まされた


中学校に行くのに

顔を腫らして行ったり

基本的には見えない場所

背中やお腹を殴られたり

蹴られました

顔はほんの一部

それでも腫れていた


休み時間も寝てるフリして

机に突っ伏して必死に隠していた

顔が腫れてない時には

不登校児の家まで行って

一緒に登校してますグループの1人となり

学校だけが安全な場所となっていた


そんな日々を過ごし

私も中学二年生の冬

ある日その男性は学校から帰ると

明らかに不機嫌に酔っ払っていた


帰るなり「帰りが遅い」と顔を殴られ

お腹を蹴られました

痛くて蹴りがみぞおちに入り

苦しむ私を見てご満悦になったのか

不機嫌はどこにいったのか

笑みを浮かべている


その夜晩御飯の準備まで

殴られ蹴られされなくて

私は油断してしまい

お風呂の掃除を忘れてしまった

コレに逆上した男性は

殴る蹴る殴る蹴る

顔もお腹も関係ありませんでした


母は助けてくれなかった

ゆっくりとエスカレートした虐待は

人間を麻痺させるのでしょう

日常茶飯事の1つくらいになっていて

見てはいるけど助けてくれなかった


エスカレートした虐待は

終わるタイミングも分かりません

私はうずくまって亀の様になり

ただその暴力が終わるのを待ってました


亀の様にうずくまる私を

蹴るのがなかなか終わらない

早く終わってくれ

そう思っていた瞬間

おもむろに左脚を掴まれ

強く引っ張られ足だけが伸びる

足首辺りに激痛が走る

痛い?熱い?何があった?


良く熱せられたアイロンでした

熱くて痛くて、私は足首を抑え

その場を転がり回りました


それを見ていた男性は

無邪気な子供の様に笑ってました

母も笑ってました

母が憎悪の対象になった瞬間だ

この時このままでは

いつか殺されるそう思った

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