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不幸の中の幸福  作者: みずかがみ
4月7日現在
36/39

5度目

4回目の入院

びっくりしたのは

アルコール依存性とギャンブル依存性と

躁鬱病を併用した猛者との再会だった

しかも入院した時期はほぼ同じようだ

私は初日から友達が出来ていた


今回は2回目の入院と同じ

ロの形をした病棟だった

私は相変わらず個室を占領して

部屋食で過ごしている


今回は若い患者が多い

話し相手には事欠かなかった

20代の統合失調症の女性

同じく20代のうつ病の男性

保護室から出たばかりの

感情をコントロール出来ない女性

そして躁鬱病の猛者

この病棟にはテラスがなかった

ロの形の一片が

渡り廊下になっていて

座れるベンチがある

そこにたむろして話す日々

うつ病の男性は躁鬱病の疑いもあり

いつもハイテンションだ


仲良くなってLINEを交換する

グループも作り

仲良くなっていた


入院すると生活保護は

必要最低限しか

支給されない

家賃を払って

光熱費の基本料を払うと

ほとんど残らない

通信費スマホの代金が

支払えないのだ

このままだとスマホが

未払いで止まってしまう


私はソーシャルワーカーに

理由を話して

また2ヶ月で退院となる


体調は良くなったし

何も問題なかった

LINEグループで

たわいない話しもしている

そんなある日

統合失調症の女性から

グループから外されてしまう

理由はわからない

突然の事で私は激怒する

感情をコントロール出来ないくらい

激怒していた

だが数日後には落ち着き

大きなトラブルにはならなかった

相手にも色々とあったのだろう


退院してからは

訪問看護と外来リハで

なんとか生活リズムを保っていた

しかし半年を過ぎた辺りから

また外来リハに通えなくなる

訪問看護だけが

私のスケジュールだった


生活リズムの崩れから

また妄想が加速していく

今度は玄関前に

人の気配を感じる

だがまだ軽い方だ

もう半年そのまま我慢する

1年間努力するが

また冬場になると

私は限界だった

主治医に相談して

またも入院が決まる


5回目の入院だ

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