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不幸の中の幸福  作者: みずかがみ
4月7日現在
32/39

買い出し

入院生活が始まった


私は毎日歩いていた

そんなある日前にも述べた

テレビを見ていた男性から

声をかけられる

一緒に歩いて良いですか?

私はちょっと警戒しながらも

良いですよと答える

話しながら歩いていたら

やはりその男性も暇だったみたいだ

しかも同じ統合失調症だと言う

男性は幻聴タイプだ

歩きながら色々と話した

時に疲れたらデイルームで座り

一緒にテレビを見る

病院で友達ができた


私よりも5歳年下だが

私よりも身長は高く

なかなかのイケメンだ

病気でなかったらモテただろう


その男性は県外から入院していた

かなり有名な良い病院らしい

近くに長く住んでいたのに

知らなかった事が恥ずかしくなった

それくらい有名な病院らしい


その男性は私よりも

5日早く入院していた

綺麗な病院と言っても

そこはやはり病院で

年配の方が多い

年の近そうな私が

話しかけやすかったらしい


入院も1ヶ月が過ぎる

1ヶ月も過ぎると余裕が出てくる

職員さんの名前を覚えたり

その男性と外出届けを出して

私の大好きな外食したりする

もちろん昼時の混雑した中で

私は食べられないので

少し時間をずらして食事をする


その友達に家族が面会に来た

私は家族がいないので面会者等いなかった

面会は部屋でもいいし

デイルームでもいい

友達はデイルームで面会していた

私は相変わらず歩き続けている

何度か友達の横を通り過ぎる

面会者かぁ良いな

そんな事を考えてまたデイルームに行くと

もう面会は終わったみたいで

誰もいなかった

ちょうど良い私も疲れたし

テレビでも見よう

引きこもり対策なのか

一般の病院と違って

テレビはデイルームにしかない

テレビを見ていた私に友達の男性が

手を後ろに隠しニコニコしながら

だんだんと近付いてきた

面会終わったの?終わりました

そんなやり取りしながら

男性は近付いてくると

差し入れですと言いながら

後ろに隠していた大人のふりかけを

私に渡してくれた

食事は美味しいのだが

朝食だけは酷かった

おかずがないのだ

かまぼこ2切れだけだったり

竹輪の輪切りだったりする

電話で家族に話し

朝食用に私の分まで

頼んでくれていたみたいだ

些細な事だが私は嬉しかった


入院も1ヶ月半が過ぎる

近くに安いスーパーがある

もうなくなったふりかけを買いに

その友達と外出時間に買い出しに行く

そのスーパーはお菓子も安かった

ちょっと有名な袋菓子が55円で買える

私は食料!と言いながら

お菓子を大量に買い込み

ふりかけも買い込み

病院へと戻った

外出から帰ると毎回の事だが

ボディチェックがある

危険物の持ち込み禁止なので

自傷行為をしないため

刃物等持ち込まないためである

買い物品ももちろんチェックされる

爪切りや安全カミソリ等も

全て刃物扱いとなり

預け品として職員さんに管理される


そんなこんなで

入院2ヶ月が過ぎる

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