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不幸の中の幸福  作者: みずかがみ
4月7日現在
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閉鎖病棟

精神病院の閉鎖病棟に入院することになる

私は慌てて荷物をまとめる

今回は大きなカバン2つだった


私の精神病院の

閉鎖病棟入院となるとイメージは

痴呆老人の集まりや

よだれを垂らした虚ろな人

薄暗く窓には鉄格子

不味くてくさい食事

キツイ性格の職員

ほとんど牢獄

そんなイメージだった


しかしそんなイメージは違っていた

作業をしたり皆で食事をする

デイルームは明るく広く

そのデイルームでは若い男性がテレビを見て

少し年配の女性は小説を読んでいる

鉄柵はあるがベランダに出られる

職員さんも優しい

そして食事が美味しい


最初の1週間は個室と言う

配慮も嬉しかった

私はうつ病ではなく

統合失調症だったのだ

統合失調症とは昔は

精神分裂病と言われていた

幻覚 幻聴 妄想等 様々なタイプがあるが

私は妄想タイプの様だ


見た目で何かの病気な雰囲気の人

全く普通な感じの若い男性に女性

私の精神病院のイメージとは

かけ離れていた

普通の病院よりも良いくらいだ


閉鎖病棟なので

面会出来るのは家族か弁護士くらい

外出の時間も午前と午後の二回

院内禁煙なので煙草はその外出時間で吸う

それが一番キツかったかな


お風呂は空いてる時間に名前を書き

時間内に交代で入る

お風呂も2日に一度職員さんが

清掃してくれるので綺麗だ


飲み物もウォーターサーバーがあり

水 暖かい水 冷たい緑茶 暖かい緑茶

冷たいほうじ茶 暖かいほうじ茶と

6種類があり普通と濃いめまで選べる


初日は勝手が分からず

個室に引きこもっていた

食事も部屋で食べる

翌日から色々と探索してみる

相変わらずテレビを見る男性

小説を読んでいる女性

歩いている女性と男性

何やら談笑しながら歩いている

どうやらh みたいな形の作りだ

私は少し歩いている男女の

後ろから歩くことにする

やる事がないのだ


妄想から買い物と通院以外は

引きこもっていた事で体重は増えていた

これは良いダイエットになるかも

入院前はそんな事考えもしなかった

閉鎖病棟が私を安心させる

基本的に患者か職員さんしか

出入りしないので私の妄想の中にある

恐怖の対象は入ってこれない

3日目くらいには

朝から夜まで歩いていた

もちろん外出の時間でタバコは吸いに出掛ける


そんな日があっと言う間に1週間が過ぎる

個室から4人部屋へと移動になる

私はとても不安だった

食事は部屋食と言い

自室で食べても良い診断が出ていたので

部屋で食べられるのだが

夜が眠れるかどうかが不安だった


私の不安は的中する

夜が眠れないのだ

人の気配があると眠れないみたいだ

2日眠れていない

3日目に主治医と話したいと

職員さんに話すとその日の午後

急遽診察となった

私は経緯を話して眠れない事を話す

その日のうちに私は個室へと戻った

医師の診断があると

個室料は支払わなくても

個室が利用出来るのだ

個室へと戻った私は昼間から眠りにつく


やっと始まった入院生活である

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