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不幸の中の幸福  作者: みずかがみ
4月7日現在
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うつ病

クミさんと別れた私は

軽いパニック状態だった

知り合いも居ない

友達も居ない

お世話になった店長も今はもう居ない

頼れる人も居ない

相談できる人も居ない

私は孤独だった

派遣虐めだけは続いている


そんなの日が数日続く

ある日夜勤のときに職場に行くと

身体が震えてきた

ガタガタと寒いときに

震える感じを想像してほしい

それが寒くもないのに震える感じだ


仕事ができなくなってしまった

その日はそのまま帰された

寮に帰ってみると震えは治っている

翌日にはよくなっているはずだ

そう考え布団に潜り込み眠った

翌朝起きると体調は良くて

これなら大丈夫だ

そう思って早番の職場に行くと

また身体が震えだす

私は現場監督の勧めで最寄りの病院へ行く

かなり待たされた後に

うつ病だと診断された

私がうつ病?こんなに元気なのに?

自分では元気な気でいたので

その診断を受け入れられない


寮に帰ると派遣会社の担当者が

紙とペンを持って待っていた

紙には一身上の都合によりとか

なんだか書いてあったのだが

私はショックとうつ病で

頭がぼんやりとして

この時のことはあまり記憶にない

多分その紙にサインしていた

気がつくと寮の自分部屋で寝ていた


私がうつ病?そんなはずはない

何かの間違いだろう

そう考えていたがまだ頭は

ぼんやりとして考えがまとまらない

身体が重くて思う様に動けない

とりあえず何故かお風呂に入る

お風呂から上がりゆっくりと考えた

そういえば私は何かにサインしたな

あれで私は無職になったのだろう

そこは想像できたし記憶にある

その後の記憶がない

どうやって部屋まで戻ったのか?

まぁ良いか誰にも迷惑はかけてないだろう

何もして無いだろう

多分書いたのは念書だ

壊れて使えなくなってしまったら

派遣は簡単に切られる

派遣とはそんなものだ


私は壊れてしまった

また死が頭をよぎる

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