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不幸の中の幸福  作者: みずかがみ
4月7日現在
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何度目かの別れ

派遣虐めは陰湿なものだった

開口部の検査で手直しをすることは結構あった

開口部とは車ドアやトランク等

開け閉めする場所の事だ


数ミリの違いで

開け閉めするときに

音が鳴るか鳴らないか

変わってくるのでとても慎重に

しなくてはいけない


そんな中で派遣虐めが始まる

先ずは私の前の工程

開口部の調節が適当になり

私は手直しをする箇所を多く書く事になる

すると私の次の工程

手直しをする工程の人から

お前が来て仕事が増えた

ある程度はそのまま流せ

そう言われたが規定以外のものを

商品にするわけにもいかない

私はそう答えると舌打ちしされる


次の虐めは私の次の工程

手直しからも来た

チェックして無い箇所を曲げ

私のチェックミスだと上司に報告する


私は現場で文句を言われ

上司に呼び出され注意をされ

そんな毎日が続いていた

私の心の支えは残して来たクミさん

その1つだけが支えだったし

それがあったから虐めも平気だった


心も身体も疲れて寮に帰り

クミさんに電話して元気をもらい

翌日の仕事の糧にしていた

そんな生活が3カ月も続く

ある日クミさんから

別れ話を持ち掛けられる

私はびっくりして何度も聞きなおした

借金のせい?違うと言う

私が何かした?違うと言う

私の代わりに入ったコンビニの夜勤の

男性に恋していたのだ

もう肉体関係も結んでいるらしい

私はしつこく理由を聞いた

寂しい時に側にいてくれなかった

そんな答えが返ってきた

それは無理な話しだ私の単身赴任は

2人で決めたはずだ

そんなの認められない

そう言う私の言葉は

もうクミさんには届かない

結婚まで考えていた

クミさんと別れることになる

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