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不幸の中の幸福  作者: みずかがみ
4月7日現在
23/39

狂った歯車

新しい仕事を始めて

しばらくすると

少しずつ身体に異変が現れる

レジ業務が出来なくなってくる

発注や銀行に行ったり

副店長としての仕事は

店長と同じ内容だったので

レジ業務はやらなくても大丈夫だった

この頃から狂い始めた歯車が

より大きく狂いだした


次は店舗に入れなくなった

何故だかわからない

とにかく入りたくない

客が従業員が全てが

何故だか恐怖の対象になっていた


電車で店舗前まで行き

休みの電話をかける

心配した従業員が

私のところまで出てくるが

それでも何故だか怖くて

店舗には入れない

私の教育係の店長もやってくる


それでも私の身体は

働くことを拒絶する様に

全く動けない

とりあえず今日は帰りなさい

教育係の店長に言われ

帰ることになるが

翌日も同じ症状だ

私は意味がわからなかった

今まで経験したことのない感覚だ

職場や住む場所など

変わることには慣れているはず

そう自分に言い聞かせその翌日も

電車に乗って店舗前まで行くがやはり入れない


教育係の店長は職務放棄だと言う

私は店長見習いのまま解雇されてしまった

帰りの電車で色々と考えた

何故だろうか?クミさんになんて言おうか?

借金はクミさんに話してない

返せなくなった

また電話で取り立てがくるのか?


家に帰るとクミさんは休みで

スヤスヤと眠っていた

私はゆっくりと優しく話しかけて起こす

解雇されたこと借金のこと

全てを話して今後どうするか

2人で話しあった

私は別れたいなら今だよ

と言ったのだがクミさんは

2人で乗り越えよう

そう言ってくれた

私はこの時結婚を覚悟した

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