資格
お世話になった店長の突然の他界
3カ月後に控えた店長資格試験
夜勤に家事にクミさんを慰める
私は葬儀から帰ると突然の死を
悲しむ暇などなかった
私はがむしゃらに働き勉強した
絶対店長資格取ってやる
それは悲しさを紛らわせる様に
何か没頭してその時だけは
忘れられたからがむしゃらに
勉強出来たのだと思う
目の回る3カ月だった
いよいよ店長資格試験当日
JRの本社に私は居た
もちろん資格試験を受けるためだ
試験はマークシート式で
接客の題材での作文と面接
これで終わりだった
結果は1週間後
あっと言う間に1週間
結果は合格だった
一発合格は凄く稀なことらしい
狭き門を突破出来たのだ
店長資格は入手したが
実際に店舗を受け持つには
直営店で1年間働く経験が必要だった
私はJRの駅中コンビニで
働くことになる
クミさんとの同棲は続いていた
直営店での仕事は
朝7時から夜9時まで
しかし実際にタイムカードをきるのは
夕方の5時残りはサービス残業である
はっきり言ってブラックだった
実質の労働時間よりも
早く終わることになっていたので
給料も夜勤の頃からかなり減る
しかし店長になれば
給料も良くなるし何より
独立して自分の店を持てる
私はまたも新しい場所で
発注など新しい仕事を始める




