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不幸の中の幸福  作者: みずかがみ
4月7日現在
15/39

突然の解雇

また1人となった私

それを見てなのか

店長がまた食事へと誘ってくれた

その時にマユミさんの事ぶりっ子の事

全てを正直に話した

店長は激怒していた

最初は私に激怒して怒られる

そう思っていたが違った

ぶりっ子に怒っていたのだ

この時に店長から

マユミさんを退職させた理由を聞く

付き合いも悪くなり

仕事態度も悪化したのは

全てマユミさんの影響だと

吹き込んだのはぶりっ子だと言う


ある事ない事店長に吹き込んで

退職まで追い込んだ

しかしそれは私に好意があったから

別れさせて独り占めしたかったから

そんな理由だと知らず

利用された店長は激怒していた


そこで私は全て聞いて

ぶりっ子の本性を知ったので

今は獅童さんと付き合っている事を

店長に教えた

私のささやかな復讐だ

でもこれはささやかな結果に

繋がらなかった

翌日ぶりっ子と獅童さん

2人ともに解雇

店長の怒りはそれ程強かったみたいである


私はなんだか自分が

悪い事をしたみたいな感じがして

自分で自分を責めていた

しかしここで助けてくれるのは

やはり店長であった

責める必要はない

解雇したのは店長であり

私は悪くない

そうゆっくりと諭す様に

私に優しく話しかける


私は今までの不義理な態度を詫びた

これからは店長に一生付いて行く

この時は本当にそう思っていた

しかし店長はこの時既に

別の支店への移動が決まっていた

かなり遠くの支店への移動である

左遷ではなく店長の手腕で

ウチの店は繁盛店となっていた

下がり気味の支店の盛り返しでの

移動でした

もちろん店長の奥さんも

一緒に移動であった


私も付いて行くと話したが

今のこの店を頼むと言われ

私は泣く泣く快諾しました


私が17歳からの付き合い

店長との別れは辛かった

恩義も感じていたのに

何も返せていない

自分の不甲斐なさに自らを何度も責めた


店長の代わりが新店長となる

社長の親戚のボンボンで

ホール仕事をした事もない

七光りの若い新店長である

この店長がお世話になった店長の

行った店を傾かせた本人である


仕事は出来ないし

常に威張っていて

誰も尊敬する人はいない

そんな新店長だった


この頃私は班長となり

お金の集金をしたり

機械設定を任されたり

副店長みたいな立場だった


何度も新店長とは揉めた

新店長はしきりに

店内装飾を派手にしたがる

しかし装飾品も無料ではない

しかもパチンコ屋の装飾品は

べらぼうに高いのである


前の店長は装飾品は最小限に

スタッフも最小限に

その分を出玉に還元して

集客すると言う

凄く簡単な集客方法だった

しかしパチンコ屋にとっては

これが一番の集客方法である


しかし新店長は

全く逆の方針だった

最初は食事に行ったり

仕事の話をしたり

真面目に対応していた

しかし新店長は

仕事終わってまで

仕事の話はしたくない

そんな感じで私を毛嫌いしていた


お世話になった店長は

新しい店舗で手腕を発揮して

どうやら支店は盛り返したらしい

さすがは店長である

一方のウチはどんどん

客足が減っていく


新店長は私達従業員の責任だと言う

もっと接客に笑顔を

もっと店内を派手に

もっと流行りの曲を流し

若者を取り込むべきだと言う

誰もパチンコ屋のBGMなど

聞きに来ないのに、、、


お世話になった店長から

任されたこの店

なんとか守ろうと

新店長と何度もぶつかって

よく言い合いに発展もした


そんな私が邪魔だったのだろう

私は新店長から突然解雇される

理由はないただ新店長に逆らった罰だ

お世話になった店長に話して

その店に行ってまた一緒に

働きたいと電話で話すが

新店長の根回しで私は

支店でも働けなくなっていた


私はまたホームレスとなるが

少し蓄えがあったので

数日はホテルから就職活動をする

少し離れたパチンコ屋で就職が決まる

やはり寮を希望して違う店で

新しく働き始める

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