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不幸の中の幸福  作者: みずかがみ
4月7日現在
14/39

2度目の1人

マユミさんと別れた私は

抜け殻だった

ただ仕事をして

食事をして眠るだけ

そんな毎日を過ごしていた

この時私は22歳頃である


満たされた毎日が良い思い出に変わっていく

そんな毎日のある仕事終わりの日

まだ働いていた元凶であるぶりっ子から

突然の食事の誘い

私はどうでも良かったが

やる事もないし断る理由もなかったので

承諾して食事へと行く事になる

そこでいきなり告白を受ける


どうやら最初から私に好意があり

マユミさんを退職させた方が

私のためだと店長に吹き込んだのは

このぶりっ子らしい

この手のぶりっ子は

キャアキャアして天然なフリをしているが

悪知恵は働き計算高い悪質な人間だと

この時に勉強させてもらった


私は傷心だったのと

まだそんな事だったとは知らなかったのとで

そのぶりっ子と付き合い始めた

付き合うと言っても

マユミさんとの時間の様に

楽しいものではなかった

ぶりっ子の自慢話を聞いたり

時にわざと甘えてくるのを受け止めたり

苦痛とも言える毎日だった

しかしそこは男女関係

仕事終わりに近くのラブホテルに行き

やる事はしっかりやっていたが

その時に気付く行為前が

マユミさんと違い男慣れしてる

手際がいいと言うか

仕事では見せないテキパキした

動きと段取り

そして行為が上手い


そして自慢話の中の一つに

欲しい物は必ず手に入れてきた

こんな自慢話もあり

その時は聞き流していたが

私もその中の一つだったのだろう


私は半分その気はなかったので

マユミさんほど夢中にならなかった

ただやる事やって隣で寝てるだけの相手

そう言ってみると最低な感じに聞こえるが

この時の表現はそれ以外思いつかない


それを感じて

私の気をひこうとしてか

ぶりっ子はしきりに甘えてくる

私よりも3つ年上なのにだ


どの仕事もそうだが

パチンコ屋の仕事は楽そうに見える

立っていてたまに歩いて

玉交換があれば交換する

程度に見られる

しかし実際は肉体労働とさほど変わらない

なので人の出入りも結構頻繁である

1週間続いたら大したもので

酷い例を挙げると1日で来なくなった人も居る


そんな中1人の男性が

なかなか頑張っていた

私よりも4つ年上の

中村獅童似のイケメンだ

私は色々と仕事を教えた


その獅童さんが

ぶりっ子の次のターゲットになる

わたし獅童さん好きみたいどうしよう

みたいな相談をされる

私はうんざりしていたのと

どうでも良かったのとで

軽く告白してみたら

と行為後の煙草を吸いながら答えた

それが気に入らなかったみたいで

ぶりっ子は激怒をする

急いで服を着るとホテルから出て行った

私は面倒臭いなと思いながら

ゆっくりと煙草を吸う


それからはぶりっ子と

2人で会う事もなく数日が過ぎた


そんなある日

仕事中にぶりっ子が

私の休憩中に休憩室まで来て

獅童さんと付き合うから別れて

と言い始めた

なんだか私が未練がましく

言っているみたいで気に入らなかったが

私は未練などなかったので快諾する

ちょっとムッとした表情を浮かべたが

そのままプイッと休憩室から出て行った


私はまた1人となる

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