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百合園の誓い  作者: 川島
第二章ー百合園の舞踏会ー
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12

 断崖絶壁の中に作られた舘。

 隻眼隻腕の男に、その旨が伝えられる。


「ようやく全ての準備は整った」


 それは彼が待ち望んでいた言葉。


「行こうか、ミツキ」


 白銀の女は、白衣を翻し、廊下を歩く。

 その後ろを、隻眼隻腕の男が辿る。


「はん、随分遅かったじゃねえか、待ちくたびれたぞ」


 肩で風を切るように歩く男が嫌味を言う。


「女性の身支度は長いものだからね。それすらも待てないから君はモテないんだよ」


 飄々とした態度で、答える彼女。


 そんな彼女の嫌味に一切動じることなく、男は返す。


「身支度、ねえ。そんなボロ雑巾みたいな格好のどこに時間をかけてるんだか」


 その女性の格好は、オシャレとは程遠いものだ。

 しわくちゃの白衣に、ボロボロのジーンズ。

 これから外出するのに、一切の化粧はなく、髪もボサボサだ。

 とても身支度に時間をかけてるとは、思えない。


「そんなに熱のこもった目で見つめないでくれる?」


「は? 見つめてはねえよ」


「またまたあ」


 意味ありげに笑う彼女に、男は心底、


(うぜぇ……)


 と思い、黙る。

 これ以上、彼女と話してると計画の前に疲れ切ってしまうだろう。


 そしえ、そのまま二人は、その館を出立する。

 向かう先は、異端の学舎。

 剣魔高校である。

 

 

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