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大変、お待たせてしまってすみません。


「珍しいのは分かるがあまりきょろきょろしてはぐれるなよ」

「あ、はい」


返事を返すも首をあげきょろきょろと物珍しそうに辺りを見回している。

そのせいで足元がおぼつかず、転びそうになっている。


まぁ、無理も無いか。俺も初めて来たときはこんな感じだったしな。


王都の中心部を歩きながらそう思う。

少し、昔のことを思い出すがすぐに頭を振る。


あんまいい思い出がないな。


「お父さん!!あれは何ですか!!」


珍しくイリアが大きな声を上げ指を指す。

その指の先を見上げると、シンも昔、驚いた風景があった。


美しい装飾で散りばめられた時計塔が目立つ建造物、大聖堂だ。


「あーあれか、アノン教の信者らが住んでいる家だよ」


そう言って興奮しているイリアの頭に手を置く。


「すごいです」

「驚くのはいいが、気をつけろよ。ここらへんは多いからなアノン信者」

「はい」


ダークエルフがいると分かればどうなるか分からない。

現に教団の連中が獣人とこの辺りで一悶着あったのも一度や二度ではないのだから。

ローブを深く被らせ足を速める。


そうまでするのには勿論理由がある。

迷宮と呼ばれる場所に行くには王都の正真正銘の中心部アズバルド城に行く必要があるのだから。


大聖堂が見えなくなる頃、また、イリアが声をあげた。


「ここが……」


全然近くなくてもその大きさが分かる。ここが、アズバルド城だ。


「すごく大きいです」

「さっきから同じようなことしか言ってないな」


そう言って苦笑する。


「とりあえず、あんまウロウロするなよ。憲兵に目をつけられるからな」

「……はい」


ローブで顔が隠れてしっかりと見えないとは言え、目を輝かせている顔が想像できる。


とはいえ、観光じゃないからな。迷宮に入ったらしっかりとして貰わないとな。


城門の前の憲兵のところまで歩きながら、そう思った。

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