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買い物


イリアの体力が回復した頃、ダグラスが持ってきた装備を着させる。

前回よりも丈夫なのを選んでもらった。


「どうだ?ガチガチの鎧より重要箇所だけ守っているから貧弱に見えるが、迷宮に潜るならこっちのがいいだろ?」


イリアに持ってきた防具を渡す。


「前よりも肉付きもよくなってるし、帷子も着けれるだろ。その上に胸当てだな」

「そこに着る部屋あるから、そこで着替えて来い」

「はい」


奥の着衣室で着替えるのを待つ。

その間に適当に店の品を見ているシンにダグラスが話しかける。


「可愛がってるのはホントみたいだな」

「……いきなり何だよ」

「あそこまでやせ細ってたのが、今日みたら年相応の肉付きになってたんだからな、そう思うだろ」

「相棒だからな」

「初の相棒がダークエルフの子供かお前らしいな」


そう言うとおかしそうに笑う、それを見て不快そうな顔をするシン。


「うるせーな」

「あ、あの……」


言い返そうとした瞬間にイリアが戻ってきた。


「どうだ?動けるか?」

「はい。全然気にならないです」

「そうか。ならそれにするか、悪いがもう一回着替えて来い」


シンの言葉に返事をし、着衣室に戻るイリア。


「武器どうすんだ?」

「魔物を狩る訳じゃないからな今回はいらねぇ。それに、俺のお古でいいだろ」

「そうかい。後、呪術系のに心辺りがあればあたっておいてやるよ」

「ありがとさん」

「で、料金の方だが……二万だが」

「今回の仕事が片付いたらで、いいだろ?」

「っち、またかよ。ったく、くれぐれも死ぬんじゃねーよ」


その言葉に笑って返す。


「その時は地獄にでも取り立ててきてくれ」


商品を受け取り、ローブ姿に着替えたイリアと共に外に出て行く。

そして、暑い日差しが二人を照らす。


こいつの服を涼しげな服を適当に買っておいたほうがいいな。

幸い、さっきのダグラスにお金を払ってないので余裕はある、まぁ、どちらにせよ金を支払う必要があるので、余裕があるとはいい難いのだが。


「どっちにせよ、保存食も必要だしな」


すでに暑さでふらふらとしているイリアを抱きかかえ冒険者ご用達の店が並ぶ区に足を進める。


後、飲み物もいるな。


極力、日陰を歩きようやく目的地につく。商店街ルルア別名冒険者通りである。

その名の通り、シンのような冒険者もいれば獣人子連れや普通の人間なども多い。

風俗街アノマとはまた別の活気で賑わっている。


とりあえず、イリアの服だな……


顔見知りの店に行くことにする。

落ちないようにしっかりとイリアを抱きかかえ人ごみを掻き分けていく。


曲がり角に位置する店の中に入る。


「大丈夫かイリア?」

「大丈夫です」


返事を返すイリアを降ろし、近くの店員に声をかける。


「全体を隠せて、なおかつ涼しいローブみたいな服はあるか?」

「全体を隠せて涼しいローブですか、かしこまりました。少々お待ちください」


しばらくして店員が何着もの服を持ってくる。


「こちらどうでしょうか?」

「サイズを見ておかないとな、イリア着替えて来い」

「はい」


更衣室でイリアが着替えるのを待つ。


……今日はイリアの服を着替えるの待ってばっかりだな。


そんなことを考えながら待つ。


「どうだ?」

「どれも、サイズはあってます」


当然だろうとばかりに店員が笑う。

イリアの身長でおおよそのサイズの服を持ってきたのだろう。

流石といえる。

とはいえ、渡された奴を全て買う訳にもいかない。

イリアが気にいった一着を買うとするか、そう考え尋ねる。


「気に入ったのはどれだ?」

「……おとうさんはどれがいいと思いますか?」


質問を返されるとは思わなかった。


「あー……これでいんじゃないか?」


何となくだが淡い紫の混じったローブを手に取る。


「なら、それにします」

「そうか」


店員を呼び代金を支払おうとすると、イリアが止めに入る。


「自分の服ですし、私がお金を払います」

「いいって、気にするな。ほら、これでいいだろ」


そう言って代金を店員に払う。

代金を受け取った店員はお辞儀をする。


「で、でも……前も…」


店を出るときも納得のいかないような声を出す、イリアの頭を手のひらで軽く叩きイリアに伝える。


「前も言ったとおり、パートナーだろ。だから、気にするな」

「……はい」


その言葉に少し残念そうな表情を出すイリアを連れ、保存食を買いに別の店に歩きはじめる。

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