第四話 兎は思い出す
先週、やるやる詐欺をして本当にすいません!!理由はどう考えてもまぬけ過ぎるので恥ずかしくて言えません!
誠にすいませんでした!
(ふぅ、ここまで来れば大丈夫かな)
只でさえ動くだけで生命の危機を感じてるのに、あんな冒険者に出会ってしまったら動く気がなくなるよ、本当に。
とりあえず、安心の出来る場所がほしいなぁ・・・
でも、今こんな体だから重い物が一切はこべねぇし、誰かに頼む事も出来ないからな。
(あぁ、何故駄神はこの私をうさぴょんにしてくれやがったのですか?)
と、神に問いただしても答えが帰って来る訳も無い。ただのしかばねのようだ。
しかし、俺は何かを忘れている気がする。えっと、う、うさ・・・
あっ、俺兎じゃん。穴掘れるやん!
まさかこんな大事な事を忘れるとは・・・不覚!
・・・ちなみにだが、穴を掘るって変な意味じゃないからな!決してBでLなやt
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住居がじょうずにできました~
住居って言ってもただのでっかい切り株の下に、兎が縦横二匹ずつ入る位で、結構窮屈だぜ!
「わおぉぉ~~ん」
おっ、銀狼の泣き声が聞こえるってことは、もうそろそろ日が落ちるな。銀狼の遠吠えは今で言う五時の鐘の代わりで、遠吠えをする時間がいつも同じなんだ。遠吠えが聞こえてから代々二時間位で日が落ちる。音もでかいし、洞窟の中とかにいても何故か聞こえるから結構便利だ。
「グゥゥゥゥ」
何でだろう・・・あの声聞くと腹の音がなるんだよなぁ・・・
この遠吠えが聞こえたら、何時もみんな(・・・)で楽しく飯食ってたっけ。
俺は人が作ったうまい飯を待ってる時間が一番好きだった。腹鳴らしながらどんな料理がでてくるか期待で胸を膨らましてたんだっけ・・
兎になっても未だ健在、か。
(・・・カムロ、今どうしてるかな)
・・・現実逃避したって何も状況は変わらない。俺はこれから魔獸として生きてかないと行けない訳だ。仮にアイツの事が分かっても、この姿じゃ会えないどころか、此処で他の魔獸に食われかねん。まず、第一に強くならねぇとなぁ・・・
ま、とりあえず腹減ったし食料探して来るとするか。
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Sideアレン
くそっ!何だあの化物っ!オレの剣術が一切きかないだとっ!
「グォォォォォォォ!!!」
「炎剣!」
この刀は魔力を込めると、「何でも」斬れる刀になる。
こいつをもらった時に、確かそう聞いた。しかし、例外もいることには大分前から気づいていた。それは、「災害」級上位の魔生物だ。本当は上位と言う種類は居ないのだが、普通の個体よりかけ離れた動きをする魔生物をオレは、上位種と読んでいる。
コイツらに出会ったら逃げるしか選べない。何故なら上位種の魔力は尋常じゃないレベルのものだからだ。
オレは炎剣と化した愛刀を片手にヤツの体をかけ上がる。
直接剣を刺せば死ぬだろう!死んでくれなきゃこまる!
「うぉぉぉぉ!【竜の牙】!!」
肉の斬った音が聞こえた!殺ったんだなっ「ニン・ゲ・ン・コ・・ロス・・イ・・マ・スグ・・タベ・・ル」
「ワレニ、ニクシミヲ、ゾウオヲ、アクヲ、スベテノ“フ”ヲ・・コノミノチカラトナレ【負の無限回路】」
瞬時に、オレの頭は切り替わって行くのが分かった。「絶望」と言う思考回路に。
明日も投稿できるかなぁ・・・