第一話 兎は感じる (下)
誤字脱字等があればよろしくお願いします。
うさぴょんすか・・・いや、気持ち悪い触手系よりかはマシだけど。
萎えるわぁぁ~・・・
まぁ、百歩譲って外見は良いとして“角兎”ってのがなぁ。
まず予想だけど、ここって俺が召喚された異世界“メアル”のSランクダンジョンのなんとかの森だよなぁ。
確か奥の方に【災害】の魔生物がわんさかいた気がする。
で、今周りを見て確定。ここ奥の方。と言うことは・・・
迂闊に動く=死 を意味する。
ここで既にもう怖いが、もう一つ問題がある。それは・・・
俺が魔生物界の最底辺の“角兎”であることだ。
まず、普通はこんな森の奥に魔獸(笑)のど底辺兎は立ち入る事さえもできない。
しかし、あの神様がランダム(?)ワープをしてくれやがったせいで、場違いにも程があるところに来てしまい、結果・・
そこにいる=死 でイコールが繋がられてしまった。
・・・・・
なにこのムリゲー。五分位でもうオワタ。
はぁぁぁぁああ!?
えっ、なに、ちょっ・・・あれだけ言っといてまた俺殺すとか、
どうゆう神経してんだあの駄神!!
馬鹿じゃねぇの!?だいたいあんなテキトーなちゃらんぽらんに任せたのが
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Side悪徳冒険者
「この辺りに“神樹”ってのがあるはずなんだが・・・」
「確かあのお偉いさんは、神樹の前にある魔生物の亡骸からアレがとれるって言ってたな」
「おぉ!これじゃねぇかアニキ!?」
スゲェなこの亡骸!死してもなおその威厳を残して、神樹を守るようにして死んでやがる。・・・。
「おい、弟よ。早く亡骸から結晶ぶんどってずらかるぞ・・・!」
「あ、ああ」
何か嫌な予感がする・・・オレ達はどうやら森の機嫌をそこねちまったらしい。
こりゃあ本格的にヤベェな。
ガサッ
「「!!」」
「弟よ!戦闘体制にはいれ!!」
「言われなくてもわかってるぜアニキ!」
【災害】の魔生物か・・・それとも、もっと上の【天災】かもな。
まぁ、どっちにしろきついだろうが、足掻けるだけ足掻いてみるか。
明日を生きるために。
「さぁこい!化物がぁぁぁ!!」
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俺こと癒ヶ御 真弘もとい、うさぴょん。
現在、浴びせられただけで死に「さあこい!化物がぁぁぁぁ!!」そうな殺気を
びしばし感じています。
「キゥゥゥゥゥゥゥ!!!(何でこうなったぁぁぁ!!)」
あれっ悪徳冒険者さんですよね・・?
なんでだろう。全然悪徳じゃない気が・・・