第十九話 英雄はキレる
注意、お【華】遊びはあまりしてません。代わりに歪ませごっこをしてます。
お【華】遊び宣言をしたものの、いまいち咲かせる花のアイデアが出てこない。
神様は確か薔薇を選んでいた気がするな・・・もういっそ薔薇でもいいか。じゃあ、追加で付ける能力は何にしようかなぁ~
「くそっ!全然っ!当たらないっ!だとっ!!」
神様が言うには、追加能力は自分の想像したものになるが、行き過ぎた能力(例えば【死】等の生命に関わってくる事。但し、じわじわと殺していく物はOKらしい。基準が分からん・・・)は追加しても意味が無いらしい。
まぁ、殺すことはあり得ないか。一応仲間だった訳だし、キロミアも悲しむしな。
「おとなしくっ!撲殺っ!されやがれっ!魔人がっっ!」
う~ん悩む、悩むぞ!
【痺れ】を追加させて動けなくするか、【腐臭】の薔薇を奴の鼻の中に丁度いい感じに生えさせるか、どうしようかなぁ・・後者は鼻からでた鼻毛みたいな感じにチョロっと出してみたいんだけど出来るか分からないからな。かと言って、前者は面白味がないしなぁ・・
「くそやろぉがぁぁぁ!!!当たりやがれぇぇ!!」
「うるさいっ!今考え事してるのにいちいちパンチしてくんな!鬱陶しい!」
そう言って奴のストレートを放った右手を掴み、神様から貰った特典(その名を馬鹿力)を利用しリレイドを後ろに思いきり放り投げた。
この亜空間、どうやら壁が無いようだ。リレイドが叫びながら「この空間の限界はあるのかぁぁぁぁ!?」とかいって後ろに飛んで行ってるのがわかる。ちなみに今のところ奴と俺の距離は百メートル位離れてる。結構飛んだな。
しかし、このままだとリレイドは永遠に飛びっぱなしの状態になりそうだ。今なお投げた当初のスピードを保っている。それじゃあ【華】の能力が使えないじゃん!仕方ない、戻って来てもらおう。
「【生じる歪み】対象はリレイドの前の空間、形状は螺旋のバネ。」
すると、只今ぶっ飛び中のリレイドの目の前に空間の穴の用なものが出来た。リレイドは驚いたが何も身動きがとれないためその空間に入っていった。
と、同時に凄い勢いでこっちに戻ってきたので内心俺は『ダメもとで形状とか言ったけど成功してしまったぁぁぁぁ!!!』と大喜びだった。
「うわぁぁぁぁぁっっっ!!!!!!」
「よし、今からその勢いを止めてやるからなっ!」
そういって今度も新しい事を試してみた。
「【生じる歪み】対象は空気、範囲はリレイドの側」
今度は結構自信がなかった。
が、成功したようで、リレイドの周り
が歪んだと同時に、急にスピードが落ちていった。これは空気抵抗がどうこうと思い、行った事だがなんかうまくいったようだ。ラッキーラッキー!
「うぅ・・き、貴様ぁ・・殴り殺してやるぅ・・」
空中を行ったり来たりしたせいか、結構気分が悪そうだ。だが反省はしない!!これがうさぴ(ry
「しかし、お前も変わらんなぁ。相変わらず短気だ。その短気は絶対にキロミアに写すなよ。写したらぶち転がす。」
「はぁ・・・?い、一体お前はだれなんだ!?俺はお前見たいな女、しらないぞっ!!」
お、女?こいつ遂に目が腐ってしまったのか・・・年とるのって怖い(ガクブル)
「おい、今失礼な事を考えただろっ!!」
「い、いえそんなことはございました。」
おぉっと、感が鋭い奴だ。しかし短気過ぎだろ。まだ俺が失礼な事を言った証拠がないのにキレてやがる。(←確信犯
「馬鹿にしてんのか!?」
「はい、自分、そんなつもりはないつす!はい。」
「テメェッッ!!!」
さっきまで顔面蒼白にしてフラフラだったのに、ちょっとおちょくれば顔真っ赤状態になった。そんなに血を移動させて大丈夫か?
心配してたのも束の間、リレイドは怒りに任せて拳を振るってきた。さっきのような冷静さがない。何のイジリ用もなく面白味もないのでここで本題に入るとしよう。
「なっ、消えた・・・!?」
向こうからしたら消えたによう見えた様だが、さっきからここら一帯に咲かしていた【認識阻害】の薔薇を使い、一瞬視線を外しただけだ。そして今、リレイドの後ろにいる。
「おい、今から言う質問に答えろ。一言でも余計なことを喋ったら殺す。」
コクッ、と頷いたのがわかった。
流石に奴もこんな状況でキレるほど馬鹿で命知らずではないようだ。
俺は、リレイドが頷くのを確認したら優しく、しかし威圧のある声でこう問いただした。
「勇者マヒロは、いや魔王は今、生きてるな?」
そう、ある仮定についてである
何故【生じる歪み】がこんなに便利に使えたかと言うと、まひろんは本来兎なわけで、兎に合った【生じる歪み】の使い方をしてるから、あんなに規制が多い。今は人間の体をしているので人間に合った使い方をした結果があれ。
よくわからない?うん、書いてる僕もよく分からない(笑)