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第十七話 元勇者は静かに泣く

明けましておめでとうございます!

若干遅めの挨拶すいません!

用事が全部終わったので投稿っ!

「う、うぅん・・はっ!」

 

「やっと起きたみたいだね!」

 

 あれ?なぜ神様がここにいる?

 確か、俺は悪夢としか言い様が無い夢を見て気が狂ったのか蛞蝓(なめくじ)アイドル“メアル”ちゃんを見て萌え失神を起こしたんだ。(←なにそれ怖い

 

「君がおかしな状態になったと思ったら急に倒れてビックリしたよ。しかも大事な大事な【華】の説明もまだすんでいないし、一つ言っておかなくちゃ駄目な事も思い出したし・・・だから夢を延長したんだ。」

 

「神様って何でもありだな・・・で、色々聞きたいけどその思い出した事ってのが気になる。」

 

 すると、神様は顎に手をつき考える素振りをした。神様は光が人の形になっただけなので声と素振りからでしか感情が読み取れない。感情を表すのがキツいってなかなか不便だな。

 

 何かを思いついたようだ。頭から電球をだしている。器用だな・・・

 そして、神様はこう言った。

 

「いやさぁ、前に勇者補正のお話をしたよね。多分君がメアルに来たとき補正が二倍以上の状態で来てるね。」

 

「は?」

 

「ちょっと聞くけど、君がメアルに来たときって自分の背格好じゃなかったでしょ?あれ、【仮想体(アバター)】って言う神専用の能力なんだ。ちなみになんであんな金髪紅蒼オッドアイなのかは知らないよ。多分転送担当の上級神の趣味だろうね!」

 

 上級神ェ・・・

 俺をあんな格好にした神に殺意が芽生えてきた。あの姿は俺の黒歴史の中でも上位に食い込む。最初はテンションがハイになっていたから自分が別の自分に生まれ変わった!と思ってはしゃいでたが、しばらくたって自分を鏡で見たときの恥ずかしさときたら・・・

 

「って、神様以外にも神様いんのかよ?」

 

「うん、沢山いて偉い順に・・・っと話がずれるところだったよ。」

 

「あ、スマン!それについてはまた今度聞かせてくれ。」

 

「え・・・?べ、別にいいよっ!また、今度ね・・・」

 

 何故か急に歯切れが悪くなったようだ。そんなに嫌だったのかな・・・結構落ち込むな。

 

 こちらの思考を読み取ったのか、

 

「いや!全然嫌とかじゃないから!!むしろ全然オッケーだから!」

 

「そ、そうか?」

 

「うんそうだよ!・・・ってまた話がずれた!もうこうなりゃヤケクソだっ!」

 

「どうしt「で、その【仮想体】にも一応補正は付いてるんだけど、普通はまず使われないの!だけどキミち補正が効かなさすぎて最終手段として【仮想体】の力を最大限に利用した補正を掛けた!よってキミはほせいの塊みたいな者!オッケー!?」

 

「 だ、大丈夫だ。」

 

「なので普通の補正じゃ到底キミの悩みを解決するのは無理!慣れろッ!」

 

「な、慣れろだと・・・!?」

 

 俺に何回気絶させようと思ってるんだ。慣れるまえになんか気絶のし過ぎで死んでそうだわ!慣れたとしてもこの姿を晒すんだろ。そんな羞恥プレイ耐えられん!

 

 そんなことを考えていたら神様が凄い睨んできた来たので一旦考えるのを止めよう。いや、正確には顔が無いのでじぃ~っとこっちを見ているだけなんだがな。

 

「思い出した話終了!で、【華】について今から喋るから一語一句聞き逃さないでねっ!」

 

「いや、別に今から喋ることを報告しなくてもいいんだが・・・」

 

「【華】って言うのは前に見せた様に神様でも扱えない狂ってるイレギュラーの能力。けど同じくらい狂っt・・・イレギュラーなキミなら扱えるよ!使い方はまず、どんな花を咲かせるかを決めて能力を付け、対象を決めたら勝手に咲くよ!あとは自由にカスタマイズできるっぽい。で、注意事項。けして自分を対象にするな!これだけだよ。」

 

 こいつ、無視したうえに狂ってるって言おうとしたな・・・

 しかし、俺も精神的には大人な筈だしここは我慢だ。奴も長い文を言い切ったから疲れて肩で息をしている。こんな駄神を怒っても意味ないしな。

 ここは疑問をぶつけるとするか。

 

「何で自分に使ったら駄目なんだ?」

 

「ハァハァ・・・い、いい質問だねまひろん。それは、自分に使用してしまうと人じゃ無くなる。いくら狂ってるキミでも人間は止めたくないだろ?」

 

「いや、既にお前のせいで人間じゃたいんだけど。てかへんなあだ名で呼ぶな。ついに狂ってるって言ったなコラ」

 

 もう既にうさぴょんなんで。そこんとこ夜露死苦ぅ!

 

 神様は俺の発言した事を聞いた瞬間『しまった』と言う様な素振りをした。その様子を見る限りなにかを恐れているようだ。

 

「もしかして今言った事の真相って俺が神を殺せる力をつけさせない為の嘘、とか?」

 

「え?・・う、うんそうだよ!ばれちゃたか。キミなら力をつけて真っ先に僕たちをを殺しちゃいそうだか「そんなことするかッ!!!」

 

 神様は一瞬唖然とした。それと同時にチャラけた雰囲気が無くなっていくのが分かった。

 

「神様と出会って短い期間だが、お前は大切な親友だと思ってる!俺に希望をくれたのはお前だ。立ち直らせてくれたのはお前だ。少なくとも俺はそう思っている!絶対殺しはしない!殺させたりしない!・・・だからそんな事を言わないでくれっ・・・」

 

「・・・」

 

 気付いたら泣いていた。

 

 あの戦い(・・・・)のときのように。

 

 そう、家族親友を無くしたときのように。

 

 静かに泣いていた。

仮想体(アバター)

想像した姿形になれる、させることが出来る。神様しか使えない完全専用能力。神様にタイプ、趣味、その日のテンションによって姿形が変わる事が多く、ある魔人はピエロの顔で生まれてきたとか・・・

どうでもいいが、まひろんを担当してた神様はまひろんの元の全てがどストライクだったけど、補正とかの問題で絶対全ての部位を変えないと駄目だったので泣く泣く金髪オッドアイにしたんだってさ!

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