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第十五話 蛞蝓は予想の斜め上を行く

全く話が進まない・・・

しかしこれが青葱クオリティ!(←反省無し

「もう一度聞くけど、今【花】って言った?」

 

 俺の聞き間違いでなければ、話す前のシリアスな雰囲気からは想像もつかない可愛らしい名前が聞こえた気が・・・

 俺は内心、かなり狂った感じの能力を予想していた。が、まさかまさかのお花さんじゃねぇよな・・

 

「ああ、言ったよ。正しくは【華】だけどね。」

 

 驚きで何も言えなかった。

 最初はふざけていると思っていたが雰囲気が普通の時と全然違う。

 もしかしてそんなにヤバイ能力なのか【華】ってのは。

 

 そんなことを考えていたら、神様は何処から取り出したのか分からないが片手にティーカップを持ち、先程の真剣さが嘘だったかの様にこう言った。

 

「まぁ、危ないのには変わりがないけど、使い方を覚えればなんの問題も無く使えるよ。」

 

「あ、あぁそうなのか・・・」

 

 なんだ、てっきり「作業行程を一つでも間違ったら死ぬ!」とかそんなことがあるのかと思った。え?考え方がチキンって?良いじゃないかチキン!よい響きだヨ!(キラッ

 

「まぁ今はまだ僕が【華】の所有者だから軽く使い方について説明するよ。と言うかキミにこれを与える為には絶対能力について説明しないと駄目なんだけどね。」

 

「おぅ、ドンとこい!」

 

 すると神様はティーカップを机に置き椅子から立ち上がると両手を前に突きだし何かを唱え始めた。

 

「今対象となる生物作ってるからちょっと待ってて!」

 

 流石は神様、と言うところだな。

 生物を生み出すなんてとても出来た事じゃない。少なくとも魔法では確実に不可能だ。あれは物質を造り出すだけであって生物の形を造れたって「命」がないただの肉人形だ。まぁ、死者を蘇させる禁術なら見たことがあるけどな。

 

「よし、出来たよ!」

 

 そこには黒い翼、凶悪で鋭い爪、何でも砕けそうな歯を持った蛞蝓(なめぐじ)のような生物がいた。凄いカオス具合だな・・・

 

「これは“メアル”って言う神獸で異世界メアルを生物に変えた姿だよ。ああ、勿論レプリカだよ!但し強さとかは一切劣化してないよ。取り合えずキミが出会った魔生物の中で一番強い。下手すればコイツ一匹で世界征服できるぐらい凄いよ。」

 

「おいお前、なんでそんなもん創った!?」

 

 死ぬの?馬鹿なの?

 そんなもんで使い方講座とか出来んのかよ!?此方が殺されそうだよくそったれが!

 

「まぁ、見といてよ。・・・対象“メアル” 咲かす華は薔薇!」

 

 ポンッ!

 あらビックリ!蛞蝓の頭のてっぺんから綺麗なお花さんが生えてるよっ!でも、やっぱりお花さんが咲いててもキモい事には変わりないよね!これぞ蛞蝓クオリティ!って

 

「死んでねぇぇぇぇぇ!!!!」

 

「あ、あれ?予想外だなぁ・・・テヘッ」

 

「可愛くねぇんだよ糞がぁぁあぁぁぁぁ!!!!」

 

 嗚呼、死んだ。

 これ夢の中だけど死んだわ。

 だってなんか俺をめっさガン見してくるもん。あれお前を殺るって目だよ!!幾つもの闘いを乗り越えてきた勇者様が言うんだぜっ!絶対だ!!

 うわぁぁぁ!!もう目の前に居やがるぅぅぅぅ!

 さよならみんなっ私のことは忘れないで!!!

 

 ~完~

 

 

「キシュュュュ・・・」

 

 あれっ、俺生きてる、てかなんか体がベタベタするな・・ってぇ!!

 

 そこには俺を大切に、大事そうに舐めるTHEカオス蛞蝓がいた。

 

「う、うわぁ・・・凄い状況だね、真弘君・・・」

 

 そして哀れみの目を向けてくる神様。

 

 えっ、これどーゆー状況?

出ました新キャラ蛞蝓さん!

え?なんで蛞蝓“君”じゃないのって?

それはお楽しみ~(←ウザイ

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