第十話 兎は発見した
大変遅れてすいません!
今回はすこし?長めです。
昨日仕掛けた罠を見に来たのだが、また数匹の“魔豚”が引っ掛かっていた。
しかも豚だけではなく、昨日出会った魔鶏もいた。
これは嬉しい!旨いものが沢山食えるぞ!
そして、お手製の毒を穴に放り投げようとしたが良い事を思い付いた。
(こいつらにチートを使って能力の実験しても味は変わらないよな・・・)
と言うわけで、能力実験の始まり~
まず、【観察眼】ってのは十中八九ステータスを見れることに関係してくるな。
確か、【偵察眼】っていう能力があった筈だ。全部と迄はいかないが対象のステータスを見れるらしい。
なんで確信じゃ無いかと言うと、実際俺が持っていた訳ではなからである。
しかも合ったという記録しか残っておらず真偽は確かではない。
しかし、もしかしたらこの【観察眼】ってのはその派生の能力かもしれない。
まぁ、あくまで仮定に過ぎないけどな。
でも、本当にそうだとして何故“ステータス”って言う起動言語になんだよ。【観察眼】って俺の厨二心を擽るような名前持ってんのに一切も起動言語に含まれないのは勿体無い。
日本の厨二病患者たちに喧嘩を売っているとしか思えない。
・・患者の中に俺は入ってないからな。いや、マジで。
(ステータス、オープン)
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【名】癒ヶ御 真弘
【種族】角兎
【能力】[観察眼] 【生じる歪み】 ??? new[穴掘り] new[危険察知]
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あれっ?なんか増えてる。
この二つの能力って自分が成し遂げたやつだよな。穴堀りはいえ作ったときにしたし、危険察知っていうのは、冒険者たちの威圧を察知したから?かな。
・・・やけに緩いな、二つ目のほう。
うーん、[穴堀り]と[危険察知]か・・・
使えそうで結構使わなさそうだな、二つ共々に。
あっ、そう言えばこの能力の名前のとこをタッチしたら詳しく見れるってあの駄神がいってたような・・・
ものは試しだ!ポチッとな
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【観察眼】
・相手のおおよそなステータスを見れる。
起動言語:ステータスオープン
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本当に見れたな、これ。
いや、疑ってた訳じゃないよ。むしろ全然信じちゃってたよ。
サスガカミサマ、ヤッパスゴイヤ。
まぁ、それは置いといて【生じる歪み】もこれで詳しくみれるんじゃね?
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【生じる歪み】
Lv.1
・対象を歪める
※ただし歪めるには、「対象」の大きさが自分より大きい事が今の段階でなければ必要。そして対象に______があると条件を満たしていても効かないことが七割の確率である。
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バカなっ!伏せ字で見えないだとぉぉ!
マンマミーヤ!なんてこったい全然わからん!と意味の分からんテンションになったが気にしないで頂きたい。これが俺だ。
まぁ想定内だったけど、やっぱり描いてないか・・・
仕方なく実験に移すことにした。
・・・なぜ【???】に触れてないかって?
君はいま「このウサ公目ぇ腐ってんじゃねぇの?」と思っただろ?ちゃんと気付いてるよ。
そして君は「気付いてんならさっさと触れろやゴルァ!」っておもったね?いや、意図的にやってるんだよ、残念ながら。触れない理由は・・・
楽しみは最後に取っておきたいからだ。
この気持ちが分からないのなら理由を教えてあげるよ。
それは、・・・ボウヤだからさ(キリッ
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今は、取り合えず豚&鶏を調理している。調理と言っても、肉をただ焼くだけだ。まぁ、それだけで香ばしい匂いが漂ってくるので、もう匂いだけでお腹一杯だ。
ちなみに火は、今日此処に来る途中に拾った落とし物の火打ち石だ。短い手(足?)を巧みに使い火を起こしたと言う訳だ。
(結局実験したけどなーんにも分かんなかったな・・・)
正しくは、分かわらなかったけど変化はあった、だがな。
【生じる歪み】の詳しい情報を見たあと、魔豚たちに歪みを掛けたが、穴に落ちた全ての魔生物に効果がなかった。そのあとも、試行錯誤を繰り返し色々やってみたが反応がなかった。やはり対象になにかがあると効かないのは確実だ。七割とか描いてたけど、嘘じゃないのかと思うほど当たりの確率はなかった。てか一回も効かなかった。
(あ~本当によくわからん。)
まぁ、あの駄神(笑)が俺の呪いで作ったモノだし、欠陥っちゃ欠陥だな。
そう心の中で決めつけて、俺は肉がこんがり焼けるのを待った。
ちなみに【生じる歪み】以外の能力に[]がついたのは仕様です。new能力追加の際、神様が若干のバージョンアップをしました。なので新しい機能がついかされていたりしちゃいます。けど、それはまた別のお話しで。