第九話 女聖帝は笑う
総合PV10,000達成!マジか!
そして、ついにあの方登場!
くぅぅ~・・よく寝たな。
昨日の戦い(?)で何故か結構疲れてたようだ。身に合わない力はあまり使わないほうがいいな。
俺は、昨日倒したあと保存していた魔鶏の肉を食べようと貯蔵庫にむかった。
貯蔵庫とは、家の近くに穴を掘り、空間歪ませて生じた別空間のことだ。
生前にもこのような空間魔術が在ったので、この別空間も同じようなものだろうと結構テキトーに放り投げておいた。
が、衛生上大変危険な事(腐る、寄生虫など)をしてしまったのを思い出してしまい一気に眠気が覚め、食べに行くのではなく、一刻も早く確認しにダッシュで貯蔵庫まで向かった。
そこにはたくさんの蛆がわいており、俺は絶望の色を隠しきれなかった。
「キュ、キュゥゥゥ!(な、なんじゃこりゃぁぁぁぁ!!)」
せっかく保存して入れておいたのに・・・まさかこの貯蔵庫って設定式だったのか・・・
実を言えば、昨日の時点で気づいていた。まず、空間魔術で物を収納する亜空間には、オート式と設定式があり、オートはその名の通り自動でドアも閉まり、温度も遮断している。まぁ便利だ。しかし、設定式なら一から設定しなければならない。とりあえずめんどくさい。だから昨日気づいてたけど無かったことにしてしまった。
だって設定式って設定めんどくさいけど、管理が個別で出来て使えるから珍しいし、絶対無いって思ったんだよ!勇者のときだって持たせて貰えなかったぞ!
そんな事を思いつつ、魔鶏の死骸からわいでている蛆を死骸ごと肉体への【歪み】をかけ、ひとつの物体にし、それに自慢の蹴りを喰らわせ処理した。
(あー、朝飯無くなった・・・豚か鶏探してくるか。はぁ・・)
朝からショックを受て、結構落ち込んだなぁ・・・まぁ、飯食ったら治るけどな。
俺は昨日見つけた魔豚の巣に向かって歩き出した。確かあのまま罠を放置してたから何か掛かってるかも。そう思ったら何だかやる気がでてきたな。よし頑張ろう。
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Sideカムロ=ドラグナー
私は確か、この森の中から異常な気配を感じ、さらに普人が助けを求めてきたから駆けつけてみると、“貪欲なる死の王”が復活していた。まだ産まれたばかりだったので上位の神聖魔術を使ったら一発で死んでいった。・・・アイツに言わせてみれば“ちーと”と言うらしい。意味はよく分からんかったがな。
まぁ、取り合えずそこで冒険者二名を助けたわけだ。で、そいつが礼をしたいとどうしても言うから飯を奢って貰っている。
命助けてもらって飯を奢るだけだと?こいつら舐めているのか・・リペをよこせリペを。ちなみにリペとは通貨の事である!・・・私は誰に説明しているのだ・・。
「それにしても、まさかカムロ様が助けて下さるなんて・・・光栄です!」
「まったくだぜ兄貴!俺がこの女に声をかけなきゃ「バカ!カムロ様だろうが!謝れ!」
「なんでこんな女に、ぇっなんだって兄貴?・・・・すすす、すいませんでしたぁぁカムロ様!!」
「いえいえ、全然よろしいですよ。頭をお上げください」
おぉっと!何か疑問を浮かべているなそこの君!ああそうさ!猫かぶっているぞ。
誰かと喋るときは清楚キャラを通している。何故かって?そっちの方が何かと都合がいいんだ。こいつらみたいな【女聖帝】の信者|(※ファンです)には特にな。
「本当にすいませんっ!ほらっお前も頭下げろ!」
「お、おぅ!すいませんしたぁぁぁ!」
「謝らなくてもよろしいですよ。人にも間違いの一つや二つありますよ」(ニコッ!!
「「お、おぉぉ・・・」」
あぁ、こいつら落ちたな。(ニヤッ
【リペ】
異世界メアルの通貨
1リペ=1円 小銅貨
10リペ=10円 銅貨
100リペ=100円 小銀貨
1000リペ=1000円 銀貨
10000リペ=10000円 小金貨
100000リペ=100000円 金貨
1000000リペ=1000000円 白金貨