家族会議
ソマを除いての、家族会議が行われた。とはいっても、アンナは傍にいるだけで実質誰も意見は求めなかった。
「最近の姉ちゃんは、あきらかに変だよ」錬は、口を尖らせていう。
「わかる。わかる。ぼおーとしてると思ったら、突然一人でニヤニヤしてるし」ケラスも同調している。
「この間、いつもの出勤日以外の日に仕事入ってただろ?その後ぐらいからじゃあないか?」マネは、見当をつける。
「いつもの中利様の所だろう。臨時に仕事増えたからって、姉ちゃんは言ってたよ」と錬。
「何か、嫌なことでもあったのかな」ケラスは、心配気にいう。
「んー、どっちかっていったら‥」
「な、何だよ。マネ」
「人間でいうところの、恋煩い」
「えっー」
「こ、いって。えっー、それ本当かよ。もしかして、俺のおおっきな存在に今頃気がついたとか」ケラスは、真顔でいう。
「プッ、おおっきな存在?」それは絶対ないと、錬は思った。
「な、なんだよ。悪かったな」
「いや家族内では、まずないだろう。ソマが、他に口にしていた人物は‥」マネは、推理を働かせる。
「キリット?」
「キリットか」
「頼もしい男‥」
三人とも、同じ男が浮かんだ。とはいえ、名前や顔もしらないのだが。
「確か、AIだろう?」ケラスは言う。
「まあ、別に断定しているわけではないんだし、ソマの事は今後も見守っていこう」
「なんだよ。最近見守りが増えているな」ケラスは、マネと錬に睨まれながら悪態をつく。




