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 第3章 第12節:「ベターハーフ」


「こんな言い方は不謹慎かも知れませんが、セックスも同化願望の一つではないでしょうか」


本来、手足を四本ずつ持った人間が、神の怒りによって二つに引き裂かれ、男と女に分かれてしまった。

そのため、男と女は引き裂かれた自分の片割れを捜し求めるようになり、そのお互いの片割れがベターハーフなのだ。


そして、ベターハーフ同士が“本来の一つの姿に戻るために身体を合わせる"という話を思い出し、私は何の気なしに言ってしまった。


「経験がないのでわかりません」

環は赤い顔でうつむき、消え入りそうな声で答えた。


私は、自分の思慮のなさを悔み、拝観券を買うために急いでその場を離れた。


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