僕は繋ぎ
私は月で
あなたは太陽
私は月だから
あなた無しでは輝けない
だから
あなたあっての私
あなたは私の太陽なの
あの時
君は確かにそう言って
振り向いてくれたけど
僕はどこかで
気付いてしまっていた
そんなはずはないって
いつか君は
僕では満足できなくなって
近い将来
もっと本当に
太陽みたいに
力強い人の元へと
行ってしまうと
だから
これでいいんだ
最初から
分かっていたこと
僕は君が
更に輝いて行くための
繋ぎだったんだ
大丈夫だって
ずっとそれが自分の役割だって
理解していたつもりだから
そのつもりだったから
だから君は
前だけ向いて行きなよ
僕のことなんか
気の迷いだったって
心が弱っていた所為の過ちだったんだって
忘れてしまいなよ
おかしいよ
なんで君が泣くんだよ
それはズルすぎるよ
ここで泣かれてしまったら
僕は
性質の悪い女に引っかかっちまったって
自虐の一つも言えなくなってしまうじゃないか
君が君の言うように
月なんだとしたら
君が満ちるまでの間の
僕は繋ぎ
せっかく満ちた君を照らすのが
僕の光じゃ弱すぎるから