睡眠と夢の境目
睡魔には勝てない
微睡みのままにベッドに身体を沈め
簡単に意識を手放した
夢への旅路は長い
七時間程かかるそれは楽しみだが怖い
良い夢か悪い夢か分からない
夢が何かを意味するのかもしれない
何も無いのかもしれない
そんな不確定要素の為に歩く旅路は
余りにも無謀なように思えてしまう
それでも歩かなければならない運命にある人間は
毎日睡眠の度にこの感情を味わうのだ
しかし、目が覚めればそんな感情もまとめて忘れてしまう
旅路の思い出も
夢の中身も
何もかも
ああ、時間の無駄だ
なんて無意味な旅だろう