第四話 ユニークスキル
もうすぐクリスマスですね!
自分にはあんまり関係ないのですが…。
「これは、ユニークスキルか…」
驚いた様子でクラウンさんは話す。
「ユニークスキルを持つものはそういない。このギルドにユニークスキルを持つものは私を含め二人ほどしかいないだろう。この街にも十人いるかどうか…。」
ユニークスキルはとても珍しいものだということが分かり、とても嬉しい。
「この吸収ってどんなスキルなんですか?」
クラウンさんに聞いてみる。
「吸収と書かれた下に説明が書いてあるはずだ」
そう言われ吸収と書かれた下の部分を見てみる。[吸収]
・相手を自らの体に取り込む事ができる。ただし、意志のあるものには発動しずらい。
・吸収した相手の優れている能力を引き継ぐことができる。(全てではない)
・相手のもつスキルをランダムで一つ得ることができる
こんな説明が書いてあった。
「これはなかなか変わっているな…」
「ユニークスキル……。嬉しいです!」
「ユニークスキルがあるのだから冒険者を止める理由がない!よし、うちのギルドの伝説となれ!」
急に話している内容が一変し、凄いノリノリになっているクラウンさん。
「あの…クラウンさんはどんなスキルなんですか?」
「あぁ、俺か?俺はな[剣豪]だな。」
剣豪か…強そうだ。
「まあ、簡単にいうと普通より圧倒的に剣が強いみたいな感じかな。」
「クラウンさんは、[英雄]と呼ばれていたんだぜ」
近くで聞き耳を立てていたおじさんが教えてくれた。
「まあ、昔の話だがなぁ…。今はこうやってギルドマスターとして毎日過ごしているぜ!」
やはり、英雄と言われるだけあり、出会った時も感じたが、とてつもない威圧感があり明らかに只者ではないことが一目瞭然である。
「けどよぉ、職業が魔物使いで、吸収ってあんまり合わないような気もするが…」
「ですよね、あはは。」
自分でもそう思っている。仲間にするか吸収するかで今後迷う事になるだろう。
「とりあえず。お前は今日から冒険者だ!」
そうだ。俺はもう冒険者。アオトとカレンを探しに行くんだ。そう思うと気合いが入ってくる。
「といっても、まずは簡単な依頼からやってもらうか。うーん……いくらユニークスキルを持っていても初めてのことだから慣れていないし、薬草採取でも行ってもらうか。」
「はい!お願いします!」
急いでアオト達を探しに行きたいとこだが、自分がこれからどのように強くなっていくのかが気になって仕方がない。とりあえずは依頼をこなし、レベルを上げていくのがベストだろう。
「それじゃあ西にある森[ミスリルの森]に行ってもらおう。」
「はい!」
俺は元気いっぱいで返事をした。
ありがとうございます!
次回は初の依頼をやっていきます!
もし良ければ是非!次回も見てください!