第2話 驚きと興奮
2話目です!投稿は不定期になると思います…。
「う、うぅ…」
カーテンの隙間から入ってくる太陽の光が目に当たり目が覚める。ふぁー…。今日もいつもどうりの1日が始まるのか…って!
「強盗犯!カレン!アオト!」
少し寝ぼけていたがハッキリと思い出す。
さっきまでおこっていた出来事が。
周りを見回したが、見るからに病院ではなく、小さな宿の中のようだった。
「そうだ…傷跡…」
強盗犯に刺された場所をさすってみる。
しかし傷跡はない。
なぜ無いのかとっさに分からなかったが、一旦落ち着いて状況を整理することになった。
「まず、強盗犯に俺たち三人は刺され、無事では済まされなかったはずだ。だが、傷跡もなく、ここは病院ではない。他の二人もいないようだ。」
その時、俺の頭に一つの可能性が浮かんでくる。
「転生…なのか?」
なぜ冷静に考えてそんな結論に至ってしまうのか、普通の人はこんなこと思うはずもない。
だが、傷跡も無いし、明らかに違和感はあった。俺は転生系の小説とかが好きだったので、こんな事を思ってしまう。
「いや、まさかね」
もう一回考えたがやはり、そんな事はないであろう。たぶん、刺された後、病院に連れられ、治療を受け、少し長い間眠っていたから傷跡がないように思えたのだろう。
うん、きっとそうだ。
そんな事を思い、窓の外を見てみる。
石レンガで敷き詰められた道路。
馬車に乗る人々。
剣や斧、杖や弓を持つもの。
明らかに人間ではないようなものもいた。
やっぱり?
そうなのか?
ここまで来たらそう思うしかないだろう。
明らかに前の世界とは大きく違うし、なんなら亜人とか魔物とかいるし。
俺は
転生したのだ。
鏡が部屋のすみに置いてあり、見てみる。
やはり自分の顔のようだが、今までなかった場所にホクロや傷口もあり、やはり自分に似ている人物に転生したのであろう。
まあ、転生したからといって、はっちゃけてる訳では無い。
今は真剣に「アオト」と「カレン」が今どこにいるのかを考えていた。
「ちゃんと転生できてるかな、」
正直、早く二人に会いに行きたい。だが、あの二人も転生したっていう確証もないわけだし、
「うーん…」
正直なにをするか困っていた。
まあ、二人が転生していたら一緒に冒険したいしなー。
「冒険者ギルドに行くか!」
とりあえず、せっかく転生した事だし、自分がどんな職業なのかも分からないのでギルドに行って確認しておこう。アオトとカレンの事が気になるが、もし転生していたら冒険中に会えるかもしれない。そんな事を思っていた。
ありがとうございました!