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時代遅れな錬金術士  作者: くると
4/8

草原の上で。2

さて、どうしたものか。

現在俺は水も食料も無い。このままでは数日で野垂れ死ぬだろう。それに魔物に襲われる可能性もある。武器も魔法も無い俺は魔物の出会ったらおしまいなのだ。


考えてみたところ俺のとれる選択肢は二つある。


一つめは目の前に広がった草原を歩き続け、人を探すことだ。

今は見渡す限りの草原だが、しばらく進めば道くらいは見つかるかもしれない。人を見つければ助けてもらえる可能性もある。


問題はまず、人と会えるかどうかだ。

視認できる範囲には人工物らしき物は無い。

草や土、石ころがあるだけだ。まっすぐ進んだとしても人がいるとは限らない。会えなければ野垂れ死ぬことになる。


そして会えたとして助かるとは限らない。

何せ自分は一文無しなのだ。食料を買うこともできないし、宿も取れない。下手したら町にさえ入れないのだ。

親切な人に会うか、支援所のような場所へ行く必要があるだろう。


二つ目は背後の森でサバイバル生活だ。

綺麗そうな川も流れているし、幸いなことに錬金術でナイフを簡単に作れる。前世のテレビか何かでサバイバルではナイフが大切になってくると見たことがある。

食料も木の実をとったりすれば生きていくことはできるだろう。


問題は魔物や動物に襲われるかもしれないことだ。


夜の森は動物や魔物が活発な印象がある。

武器も魔法もない俺が生き残れるのだろうか?


それにいずれは生活必需品が必要になってくるだろう。

森では手に入らないのでそのうち出ていくことになる。

ただ先伸ばしにしただけとならないだろうか?


結果として俺は森でサバイバル生活を選ぶことにした。

理由は俺が元来の人見知りということもあるが、草原を進んでも人と会えない可能性が高そうだったからだ。その場しのぎとはいえ、水や食料が手にはいる可能性の高い方を選んだ。しばらく準備をしてからゆっくりと人探しにでても良いのではないか。


そうと決めたからにはまず行動だ。

足元に落ちている大きめの石を拾い上げて、錬金術のウィンドウをひらく。

―――――

サバイバルナイフ

材料 石ころ×1


サバイバルナイフを作成しますか?

YES NO

―――――


YESを押すとポンッという音とともに持っていた石が消えて、手元に刃渡り20センチくらいのナイフが現れた。

切れ味は良さそうだ。


俺はナイフを片手に森へと足を踏み入れた。


すぐに綺麗な川にたどり着いた。

鑑定を使ってみると飲んでも問題ないほど水質が良いそうだ。

異世界『グリーゼ』についてから一時間ほどたっていたので少し喉が乾いていた。

手で水をすくって飲んでみる。


冷たい水が喉を通って気持ちがいい。

ただの水なのについついかなりの量を飲んでしまった。

この川の水を飲めば水の心配は必要ないだろう。


ふと空を見上げると太陽は真上に出ていた。地球と同じかどうかは分からないがだいたいお昼頃だと思っておこう。


近くの木には洋梨のような実がなっている。

鑑定によると、フランの実というらしい。

美味しく頂けるようだ。

ナイフで収穫して、皮をむいて食べる。

うまい。フランの実はリンゴのようなさくさくとした食感と爽やかで甘い味をしたみずみずしい木の実だった。


たくさんなっているので15個ほどナイフで収穫してマジックポーチに入れておいた。








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