草原の上で。1
目が覚めると教太は草原の上に寝そべっていた。
体調は健康そのもの、服装は学校帰りの制服のままだった。ワイシャツ、ズボン、スニーカー。荷物はない。リュクサックはどこにいったのだろう…
まぁ、大したものも入ってなかったし別にいいけども。
周囲を見渡してみると背後には深い森があり、正面には見渡す限りの草原だ。道にでない限り人には会えそうにない。
取り敢えず異世界にきたら言ってみたい言葉を言う。
「スータスオープン」
目の前に半透明なウィンドウが浮かんだ。消すときには強く念じれば消えるっぽい。
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キョータ レベル1
種族 人間
HP100
攻撃 30
防御 30
魔力 0
スキル
言語理解
鑑定レベルMAX
錬金術レベルMAX
マジックポーチ
称号
魔力を持たないもの
転移者
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筋骨粒々の転移地蔵にきいたところ、この世界の人間の平均ステータスは20なので僕は魔力以外やや高めだろうか。
魔力ってなんだ…
筋骨粒々の転移地蔵に聞いておけばよかった。
今さら後悔しても遅いのでスキルを確認する。
鑑定レベルMAXは知りたいと思った対局の人物、物、スキルについての情報を教えてくれるらしい。レベルは1~10まであるらしい。10になると表記がMAXになる。
言語理解は同じ種族の言語を完全に理解できるらしい。レベルの概念は無いそう。
マジックポーチは無制限に手に触れたものが別の空間に送られるとか。その空間は時間が止まっていて、入れたものは念じればすぐに取り出せる。
そして錬金術レベルMAX。
素材から道具を錬成できるのだとか。
ウィンドウ上の錬金術レベルMAXを触ると別のウィンドウが開く。
こちらも念じればすぐに消えるようだ。
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ポーション(弱)
材料 薬草×1
ポーション(中)
材料 上薬草×1
ポーション(大)
材料 特薬草×1
解毒薬
材料 ドクガエルの胃袋×1
薬草×2
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マジックポーチ(小)
材料
暴食竜の心臓×1
精霊樹の葉×3
ドライアドの蔦×2
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光食らう邪剣
材料
黒龍王の眼
黒龍王の角
暴食竜の尾
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サポートブック(転移特典)
材料 なし
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ヤバそうなアイテムの並ぶウィンドウを読み流していると最後に材料無しで作れるアイテムがあった。
錬金術を試してみるためにも作るか。
サポートブックの文字を触るとまたもや新しいウィンドウが出てきた。
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サポートブックを錬金しますか?
YES NO
転移特典は一度しか製作できません。
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迷いなくYESを押す。
ウィンドウが自動的に全て消えてポンッという空気の抜けたような音とともに目の前に赤い一冊の本が出てくる。
ハ◯ー・ポッターの一巻くらいのやや分厚めのやつだ。
表紙にはサポートブックと金の文字で書いてある。作者名とかは書かれていないようだ。
書いてあることを要約すると
この世界『グリーゼ』は人間、魔族、ドワーフ、獣人などたくさんの種族がいて
種族ごと、宗教ごと、思想ごと、はたまた他の国から逃げてきた人たちなどで構成されたたくさんの国がある。
大きな世界地図ものっている。
大陸は3つで、全てにたくさんの国がある。海底都市なんかもあるんだとか。
戦争している国もあれば平和な国もある。
言語は『グリーゼ語』ひとつしかないんだとか。
転生者は極稀にいるが、全体の0.1%もいないらしい。その中には特殊な力をもった人からもって無い人もいるらしい。
自然発生する『魔物』と呼ばれるものたちがいて、人々に危害を加えるのだとか。それを討伐する冒険者という人々がいるらしい。
スキルは一般人も何か一つは持っているらしい。
そのなかでも一般的なものは魔法で、魔力を使って色んな現象が起こせるのだとか。錬金術というものが昔はあったが、現在は魔法の方が便利ということでスキルレベルをあげる人はほとんど居ないんだとか。
「は?」
筋骨粒々の転移地蔵様。何故私は魔力が無いのでしょうか?
心の中で聞いてみても答えてもらえるわけもなく。仕方無いので錬金術で頑張ってみるか。




