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魔法使いさん、呼ばれてますよ  作者: 目黒の鮪
5/5

世界滅亡を始めましょう!

今回は、忍のお話になっております。

「いっつつつ...。ここは?」

見慣れない風景、見慣れない洋服、見慣れない食べ物。ここってもしかして異世界!?



(「異世界って?あのモンスターとかいるヤツ?」

俺は、女神と名乗る女に異世界のことについて聞いていた。

「そうです!モンスターと魔王を倒して、世界の平和を守る勇者になるアレです。」

「えーっと。じゃあ、異世界でお願いします。なんか面白そうなんで。」

「軽いですね。それでは『忍さん、異世界に呼ばれてますよ!』」

目の前は白い光に包まれた)



そうだ。普通の世界に生まれ変わるのか、異世界に生まれ変わるのか選択したんだっけ。

「...異世界転生しちゃったか。」

よくよく考えると俺、死んだんだっけなぁ。梨花をかばって死ぬとか俺カッコよすぎ。梨花は今頃病院とかかなぁ。

そんな事を考えながら、とりあえずギルドに向かうことにした。RPGゲームはとっくにクリア済みなので、なんとなくこの世界の事は分かる。この情報を生かして、魔王を倒しに行くとするか!


「ちょいと、そこのお兄さん。」


声をかけられた。

「ん?なんだい?」

振り返るとそこには、ヨボヨボの爺さんがいた。

「この老いぼれ爺を助けてくれんかね?」

いかにも死にそうだったのでその爺さんを助けることにした。

「で、なにすればいいん――――」

刹那、俺は天高く投げられた。




「本当にこいつなの?」

「だってアノ人からの命令なんだもん!」

「だって投げられただけで気絶したのよ?」

「それは、しょうがないじゃん!」

目を覚ますと、2人の子供がいた。1人はショートカットの女の子。もう1人は髪を結んでいる男の子。

「あ!目、覚ました!」

「あ。目、覚ました。」

2人はベッドに寝ている俺に近づき、物珍しそうに見ている。

「お兄さん名前は?」

「俺?忍。」

「変な名前ー!クスクス!!」

そこにガチャリとドアが開き、1人の老人が入ってきた。

「こら、レオとレナ失礼でしょう。もう下がりなさい。」

「あ!ゴルゴーザ様!」

「ゴルゴーザ様、失礼します。ほらレオ行くよ。」

2人はトタトタと部屋を出ていった。

「申し訳ありません。2人はまだ子供なもので。」

「いや、大丈夫ですってかここどこスっか?」

俺は今の状況が上手く理解できなかった。

「申し遅れました。私は、執事のゴルゴーザと申します。以後お見知りおきを。」

そう言って、90°の綺麗なお辞儀をした。

「ど、どうも!忍っていいます!」

「いいえ。あなた様はもう、忍というお名前ではございません。」

ん?どういうことだ??

「えーと、勇者名を決めろってことですか?」

「いいえ、勇者なんてとんでもない。」

この人は一体何を言っているんだ?

「あなた様の新しいお名前はシノール・ダ・ブ

レンダン。」

「し、しのーる?、 ぶれん?」


「ブレンダン『魔王様』でございます。」


・・・。

はぁぁぁぁあああああああ!?!?!?!?!?!?

忍がついた役職は、まさかの魔王でした。ちなみにレオとレナは悪魔の子供です。

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