文化祭なんてクソくらえ
「おい、明日の文化祭までにここの舞台設定終わんのか?」
「大丈夫!終わるよ。てゆーか終わらせないとヤバイ。」
「だな。」
高校生活一番最初の文化祭は明日。なんで一番関係の無い、清掃委員会がこんな仕事しなきゃならんのだ...。今は、同じ中学で同じクラス、同じ委員会になった 阪本忍 と舞台設定中。実を言うとずっと片想いしてます。
「おい、明日の文化祭までにここの舞台設定終わんのか?」
「大丈夫!終わるよ。てゆーか終わらせないとヤバイ。」
「だな。」
高校生活一番最初の文化祭。まさかの舞台設定を俺達の委員会がやるとは...。舞台の中心で指示を出してるのは、同じ中学で同じクラス、同じ委員会になった 華原梨花 。実を言うとずっと好きなんだよなぁ。
「次!木材上げるからね!慎重にね、」
「うおっ、意外と重いんだな。」
約30本の木材。うちの学校の演劇部は全国でも有名なもの。だからこんなに大変なのね。
まとめられた木材を二階に運び、
「よし!こっちは終わったよ!」
「こっちも。じゃあ、これでやっと帰れるってわけだな。」
「ま、そーゆ....」
ガラッ!!!
この音ドラマとかでよくあるヤツみたい。あ、まずい。人って死ぬ瞬間って何も考えられなくなるんだ。頭の中が真っ白だ。でも最後に見たのは、私をかばう忍の顔だった。
俺は目の前の出来事を整理するより、体が勝手に動いた。
「あ。」
今なら自分の事カッコイイって言えるかも。今なら梨花に好きだって言えるかも。
二人の遺体は約30本の木材の中に男の子が女の子を庇うように見つかった。