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「なんで俺とお前が二心同体なんだ!」

ハルは怒っているのか、イラつきを顔で表す。


一方スライムモドキは感情が有るのか無いのか分からない顔だ。

「それはもともと私の体に主様の魂が入り込んだからです。」

「は?どういう意味だ?」


「はい、本当は私、あなたを補食してたスライムだったんです。」

「いや、じゃあなんで逆にお前が俺に寄生してんの?」


「実は、主様を補食したまではよかったんですが、消化中の主様の精神に私の体が乗っ取られまして。」


「え?じゃあこの体あんたのなの?ぜんぜんスライムっぽくないけど。」

「それはたぶん、主様の肉体へのイメージが一番強いのが人間だったからでしょう。」



「そりゃそうだが、じゃあなんでお前もいんだよ。」

「肉体を乗っ取られるまえに、私も精神力を用い全身全霊で対抗したんですが、私の精神力ではこれが精一杯でして。」 


「うん、うんうん。」


ハルは話を聞きながらも半分以上は聞き流した。


「ですから、私たちは二心同体。一生涯一緒に暮らすのです。」


「えぇーーー、イヤだ」

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