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この世は六人の王が支配している。




鬼族の王【ディポーン】


不死族(アンデット)の王【キール】


精霊王【ローレライ】


獣人王【プジョー】


機械王【マーク】


()の王【安倍清舟(あべのせいしゅう)



彼らは1000年に1人現れるかの絶対的な力をもつ。

そんな力をもつ彼らが同じ時期に六人も誕生した。


この六王は世界を支配する力をもつが、誰もまだ世界を支配できていない。

理由は当然、自分と同等の力をもつ者が他に五人もいるため。

もし一人は倒せてもその隙を狙われ、他の王に攻められてしまう。

つまり、最初に攻めた方が不利。

これが世界を平和に保つための牽制力となっていた。


だが、六王は平和を(のぞ)まない。

六王は待っていた。

この平和を崩すきっかけを、新たな力を。





そしてそれは誰にも知られずに誕生する。

七人目の王として、新たな力として、平和を崩すきっかけとして。


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