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白いお嬢様
結論から言うのなら転生した
選択肢なんてそれ以外は無いようなものだしためらう理由なんてなかった
そこは剣と魔法の世界で今もっている才能も引き継がれるからきっと今度の人生は生きやすいだろうと薄れゆく意識の中事務的な話をして彼女は今度の人生ではお幸せにと微笑みながら送り出してくれたことだけを今でも覚えている
しかし、今になって思うのだ、あれは微笑んでいたのではなく、ほくそ笑んでいたのではないかと思えて仕方がないのだー
1つ誤算があった
1つ誤算があったのだ
確かに彼女は1からやり直すと言った。その意味をもっとよく追及すべきだったかもしれない
「そういえばエレナ、白いお嬢様の朝食は持って行った?」