表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
見上げる月は百合より白く  作者: わらしべ長者
おいでませ異世界転生
2/3

プロローグ 異世界転生!

やー、fate的な書きたい本命小説が纏まらないから趣味前回の性転換物の話を片手間に書こうと思う

もう一度言うこれは男が少女に転生してあれやこれやする話である

そんなのに興味の無い者は回れ右をおすすめする

や、別にそんなにハードなのは書かないけどね

あと、これは本命を書くための練習も兼ねててなろうのシステムが良くわかってないから私も良くわかってない


じゃ、本編行くよ

ちょっとまて、これ次のページってどうやるんや


蒸し暑く冷房の効いていない狭い部屋にカリカリとシャーペンの音がセミに混じって木霊する


きっと夏が暑いのは現在進行形でやかましいセミのせいに違いない。.......いや、熱いのがセミのせいなのが世界の真理ならセミを黙らせたら世界は冷たくなってくれるのだろうか?

そんなことを考えながら一人提出物に励む深夜三時


実に四日にも及ぶ徹夜のせいか若干頭のバグった部屋の主は今日も今日とて提出物に励む

普通、中学に入学して以来高校を経て5年も同じことを繰り返せばこんな夜中までテスト期間毎晩提出物に明け暮れなくてはならないほど課題をため込まなくなるが、彼は今の生活に困ったことがないから今日もこんな時間まで起きている


五年に渡り毎回のように課題を徹夜でテスト前日に仕上げることをたった一つの才能が支えていた


「40度ちかい.........」


ふと机に置いてある時計を見ると温度表示が39度を示している

この暑苦しい部屋にだってクーラーぐらいあるしかし彼は冷房を好まない、何故なら冷房の風が的確に尚且つクリティカルに胃に直撃する案外弱い胃腸の持ち主だったりするからだ


しかし、しかしさすがに限度がある

連日のこの暑さには地球温暖化もご遠慮いただきたいものだ


ちょうど暑さで集中力が切れたころにシャーペンを置いて大きく伸びをして今終わった課題を片付けベットに横になる



現在時刻6時30分、いつもなら30分は寝ていられる時間帯


「まるでサボる為にあるような才能だなぁ.....ふぁ」


彼の持つ才能は単純に睡眠時間を削る才能、流石にこんな時刻だと眠たいものは眠たいがそれでも次の日テストだろうと関係なく普段通りの性能を発揮させられる

そんな才能


きっと、明日だって今日だっていつも通りに7時に寝坊することなく起きられると思いいつも通りに意識が落ちる


今日も意識が落ちる


今日は、意識が堕ちた

 





朝、窓から朝日が差し込み小鳥が忙しそうに活動を開始する

日の光に暖められてもなを彼は目を覚ませなかった


残念ながら彼の才能はその睡眠時間でも脳に無理は無かった

しかし、彼の体はそれに耐えられなかった


たったそれだけの人生だった


享年17才






「.............ん?」



何もないかのような白い空間


何も無いのに地面が認識できる空間


地面が認識できるから空が何となく確認できる空間


「.....うん?」


彼は気づけばそんな空間に立っていた

いつから目が覚めたのか

いつここに来たのか全くわからない

今ついさっきここに来た気がするし

ずっとここにいた気さえしてくる


「......はぁ?」


やっと何一つわからないことを認識できた彼はため息をつくように声を出した


そしてやっと頭が追いついた


何かおかしな事態が起こったとわかった彼は状況を確認する

左右を見渡し地面を踏みしめ空を仰ぐ

見渡す限り真っ白な空間、何もありはしない、影すら無い、影さえない空間


「状況確認をしよう、考えられる仮説は3つ.....か?


一つ、これは夢である

二つ、何らかの原因で他の場所に来た

三つ、.....もしかして俺は死んだ?


いや、やっぱり夢か?世の中には夢を夢と認識できる夢があると聞く」


声に出す事は大切である、頭の中ではわかっていても理解できていない事は多い

だから危険な作業では声出し確認を怠らない


だからこれは自分に言い聞かせるただの確認である

だからこれは人に聞かれる事を想定していない

だからこれはありえない2.3個目も想定した


でもやはりこれは夢であろうと結論付ける


なにより、この状況外部からの意見が無いとそれ以外に言いようがない


「正解は三だ!」


聞かれる事を想定していない仮説

だから想像できる考えられないような仮説も上げた

しかし、外部からの意見は想定外の三だった


声の聞こえた方、彼女はすぐそばに居た

さっきまで何もなかった世界に、影さえ無かった世界に確かにそれは影を伴って存在していた


影さえ無かった世界に



「何者だ?.....何者ですか?


....死んだ?」


「君は死んだのだその証拠に君には影がない、質量がない、君は物質的に存在しない」


彼は地面を凝視した

確かにそこには影がない、しかし彼女には影がある


「はぁ、影がないことがなぜ証明になると?

大体あなたは誰ですか」


「影がない、質量がない、君はこの世界からの影響をうけていない

だから、君の体は光を透過し影ができない

そして私は神だ」


死んだからこの世界の影響を受けていない、だから影もできない

そう、彼は死んだのだ17の若さで

しかしいまだに実感がわかない、きっとこれは夢で朝起きたらいつも通り学校に行き友達とバカなことをして遊ぶのだ


「もっとわかりやすい何かはないのか」


「あるにはあるけど、辛いものを見ることになるぞ」


彼女が伸ばした手の先に四角いスクリーンが展開される――もはや空中に絵が浮かんでいるというべき光景に彼は食い入るように凝視した

そのスクリーンが珍しかったからでもその現象が信じられなかったからではない、そこに映っていたのはつい昨日もいった自分の教室

何時も通りの教室でいつも通りの見慣れた顔ぶれ

しかし、いつもと雰囲気が違うことに気が付いた

いつもと違うから食い入って見た


教卓に先生はいない、時計を確認するも1時間目が始まっていない、だから今は休み時間のはずだ

それなのに生徒は自分の席でおとなしく座っている

普段なら騒がしいはずの教室が恐ろしいほど静まり返っている


彼は自分席を探した。そこにはいつもと変わらぬ自分がいると思っていた

しかし、探せど探せど自分がいない

席はあるのだ。いつも座っている席が、なぜかそこに自分がいない

クラスの中でそこだけが開いている


「...........あ」


彼は知ってしまった理解してしまった

このクラスが静まり返っている意味を

このクラスに自分がいない意味を


「―――――!?」


この机に飾られた花の意味を


驚いた。驚愕した。驚嘆した。

声が出ない、その理解してしまった頭は現実を受け入れられない、しかしどこをどう見ても自らの机に飾られた花の意味を、顔を伏せ悲しみに暮れるクラスメイトを見ると否定する気力が失せた


なぜ諦めがついたなぜだろうか、彼が居なくなったことを嘆く者たちがいると思うと嬉しくなったからだろうか


「.......死因を聞いてもいいですか」


「直接の原因は君の持っている特殊スキル短時間睡眠の反動、本質をいうのならば寿命

君はいくつかの特殊スキルを持っていたがそれらを支えられるだけの魂を持たなかった

常人をはるかに上回る魂を消費する君のスキルが君を食い尽くした


.....あぁ難しいなら魂を運命と言い換えてもいい、人は問題に直面した時体力以外に自分の魂を力に変えて未来を切り開く

が、普段から膨大な量の魂を消費する君は朝起きるたったそれだけの運命を切り開けないほど魂が枯渇した」


「....おおよそ理解した。けどいくつかのスキル?

僕は短時間睡眠以外の才能を自覚知していない」


「それはもったいない人生を過ごしたね君のスキルは寿命を削る価値があり時代が時代だったら天下だってとれただろうに

一つ、短時間睡眠 文字通り短い睡眠時間で生きられる

二つ、不可視の物を見る目

三つ、運命再生 君は寿命以外で殺せない

四つ、運命操作 君はある程度運命自体に触れることができる

これらの力は生まれたときに割り振られる様々なステータスの中に一定の値を上回るとスキルとして発現する


思い返してごらん君は人生において大きな失敗をしなかったはずだしどのような困難もそう苦労なく乗り越えられたはずだ

それはこれらの能力と特殊スキルと呼べるほどの悪運強さが支えていた」


散々な物言いだこれまでの人生に苦労などあったに決まっている、しかし少しの努力で乗り越えられたのも事実

彼女のいうスキルも心当たりがる、生前7回の交通事故にあうも毎回無傷で生還した

事実自分は心のどこかで事故では自分は死なないと確信していた


「んん?」


ここで彼は違和感に気が付いた

死んだことは理解したし納得した

ならば次の人生に旅立つか天国に行くか、そうではないのか

この世界に影さえ落とせない存在になってもなぜここに未だに存在している?


「僕は何のためにここにいる?

あなたは何のためにここにいる?」


まさか若くして死んだ彼を慰めに来たのではあるまい

そうだ、神自らがわざわざここに来たのだ


「察しがよくてたすかるね、そうだ普通は死ぬと輪廻転生するか輪廻の輪から外れた場所に行くか、どちらにせよ自動的に行われる


......君はね輪廻転生できなかったんだ


我々のミスか転生装置の不具合か君に失敗の要因があるのか、いずれもはっきりしない

ただ一つはっきりしているのは君は死んでそして輪廻転生できなかったことだけ


君は本当なら転生することもできずこの何もない世界を永遠に彷徨うところだった

しかし、君の桁並み外れたスキルとさえいえる悪運強さはそれを阻止した

たまたまサボっていた私の目に留まるという理由でね」


おおよそ理解できる内容だった

まさか生前散々助けられた悪運強さに助けられるとは

そして彼女は救済措置を提言しに来たのだ


「もともとの選択肢は一つ何もないこの世界を永遠に彷徨うこと

そして私から提案できる選択肢を足して二つに一つ

もう一度言うよ選択肢はこの何もない世界を永遠に彷徨うか

それとも、私の力で違う世界に1から出直すかだ」










みすった、これ途中で公開停止できないかんじ?

まだ途中だから公開するつもりなかったんだけどなぁ

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ