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ハニカミオオカミ

お腹が空いてるんだ

だから僕の顔はゲッソリして

いつもより強面になっているようだ


このまま胃酸で融けちゃえばいいんだ

腹の虫ごとなくなっちゃえよ

頭ではそう念じるのに

虫は鳴き続け僕は融けない


ああ何もできないよ

まだお腹が空いてるんだ

ゲッソリしていた僕の正面に

食欲をくすぐるご馳走の姿


何をしているんだ

僕は一体何を

あんなに動きたくなかったじゃないか

仲間の誘いにも乗らなかった

でも


こんなに美味しいなんて

誰が想像できただろう

こんなに愛しいものであるなんて

誰が証明できるだろう



ある日ふらりと

仲間に声をかけられる

「元気そうだね」

振り向いた僕は

青い空をバックにはにかんだ


(本能には逆らえませんね。好きなものは好き。)

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